水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

漁期前公海サンマの具体的な操業の検討はこれから

2018-02-25 12:24:15 | ニュース

 外国漁船による大漁漁獲と資源減少が問題化している北太平洋のサンマ漁業。

 10トン以上のサンマ棒受け網漁業で組織する全国さんま棒受け網漁業協同組合(全さんま)

は、1月26日の理事会で平成30年度で終了する漁期前公海サンマ操業を31年度から新たな

体制を組んで実施する方向を打ち出した。サンマ漁業が国際化する中で、日本が資源管理で

イニシアチブを取るためには、公海での漁業実績が必要であり、国内需要に対する供給量を

確保するためを考慮した「苦渋の判断」となった。小型階層のサンマ棒受け網漁業者は、

ただでさえ激減している沿岸回遊資源がさらに減少することを懸念し、反対意見が多い。

 2月22日に開かれた道さんま(北海道さんま漁業協会)の総会で八木田和弘会長(全さんま

会長)は全さんまの決定した方針を説明し、 小型船への影響を生じないよう経営強化を図る

支援対策を国に要請する考えを強調した。

 公海サンマ操業は、ロシア水域のサケ・マス流し網禁止に伴う代替漁業としても実施され、

今年から根室地域の要望を受け入れ、冷凍品を「一定条件のもと」国内供給に回す。全さんま

が取り組んできた試験操業は、洋上でロシアに売魚するなど、国内供給には回さず輸出するこ

とを原則としてきただけに、その影響も気になるところ。

 漁期前公海サンマ操業は、実施の基本方向を決めたが、具体的な操業方法を検討するのは

これから。採算性を最大限重視し様々な角度から検討が行われる。


2018年2月23日(金)発行/北海道漁協系統通信6307号

2018-02-25 11:53:42 | 系統通信

平成30年第1回定例道議会が28日間の会期で開会
30当初2兆7,500億円、29補正1,050億円の予算を提案
知事が「秋サケ種苗生産、資源増大魚種」対策費を強調

道の平成30年度水産予算は261億円(前年比102.7%)
水産高校生徒の漁業就業促進対策など新規6事業を計画

道連合海区漁業調整委員会
小型サケ・マス流し網漁業 日本200海里水域87隻を最高限度に

日本海沿岸のニシン漁が好調に推移
28㎝モードの4年魚主体、メスは完熟、産卵進む

香深漁協 和泉組合長の叙勲祝賀会に160名

3月2日、平成29年度全道漁協トップセミナー


好調の日本海ニシン2,000トン突破確実か

2018-02-25 11:16:17 | ニュース

 日本海沿岸の刺し網、定置網で獲れるニシンが2月に入っても好調を維持し、2,000トンを超えるのは確実な勢いだ。

 道水産林務部水産振興課水産業普及指導員が旬ごとにまとめる聞き取り調査によると、2月10日現在では1,393トンと盛漁期が遅れた昨年の2.8倍の水揚げで推移し、2,000トン台が確実な情勢だ。

 地域別では、石狩湾漁協が厚田本所を中心に940㌧と前年の3倍以上、後志管内が433㌧を2倍強となっており、留萌管内も20㌧の漁獲報告が上がっており、増毛で久々にまとまった水揚げがあった。

 札幌市中央卸売市場の2月の入荷量は、24日で400トンを超え、1月分を合わせ600トンと前年同期の1.7倍。価格は4年魚中心の大型サイズ(尾叉長28センチモード)でキロ500円前後で取引されている。