本道に来遊する秋サケの沿岸漁獲は11月に入り終盤の様相を濃くしている。全道は1,500万尾台にとどまり、えりも以西などを除くと伸びが止まった。単価はジリ高が続き、水揚げ金額は340億円まで伸長した。
道連合海区漁業調整委員会の漁獲速報(11月10日現在)によると、全道の秋サケ水揚げは1,538万4,620尾で前年同期に比べ3.9%増。10月末からの上積みは48万尾と伸び悩んでいる。金額は魚価のジリ高を反映し340億3,467万円で同21.9%増。1,600万尾、350億円のラインは微妙なところ。道漁連の集計によると、11月10日の全道累計は4万4,700㌧で、最終的に前年実績(4万5千㌧)を1千㌧程度上回る見込みだ。
系統群別では、日本海が88.2%増でほぼ終漁、オホーツクが12.4%増と前年同期を上回っている半面、根室(40.1%減)、えりも以西(21%減)、えりも以東(15.3%減)の前年割れが続く。10月末に比べ、えりも以西が31万尾、オホーツクが10万尾増えたほかは大きな伸びが見られない。