水産北海道ブログ

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農林水産省が「みどりの食料システム戦略」決定 農林水産業の生産力向上と持続性の両立を実現 ブルーカーボン、漁船の電化、人工種苗比率100%養殖

2021-05-13 13:29:27 | ニュース

 温室効果ガスゼの削減や気候変動に対応するため、農林水産省は12日、農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定した。

 この戦略では、中長期的な観点からカーボンニュートラルなど環境負荷軽減の技術革新を推進し、2050年までに目指す姿として、農林水産業のCO2ゼロエミッション化(排出ゼロ)の実現などの目標を掲げている。

 水産においては、温室効果ガス削減に向けた技術開発・普及として「ブルーカーボン」(海洋生態系による炭素貯留)を追求し、海藻類によるCO2吸収・固定(海草・海藻類の藻場CO2吸収源評価手法の開発、藻場拡大技術の開発、増養殖の拡大による利活用促進)を2030年頃までに実現する。また、2040年頃からは漁船の電化(水素燃料電池とリチウムバッテリを動力とする漁船を設計、実証船を開発)の技術開発・普及をめざす。

 2050年まで目指す姿と取組方向(目標)として①2030年までに漁獲量を2010年と同程度(444万㌧)に回復②2050年までにニホンウナギ、クロマグロなどの養殖において人工種苗比率100%を実現することに加え、養魚飼料の全量を配合飼料給餌に転換し、天然資源に負荷をかけない持続可能な養殖生産体制の構築を掲げている。

 農林水産省は、これらの目標の実現に向けて、調達から生産、加工・流通、消費における関係者の意欲的な取組を引き出すとともに、革新的な技術・生産体系の開発と社会実装に取り組んでいく方針だ。


ロシア太平洋サケマス操業開始 カムチャッカ36万㌧うちカラフトマス29万5千㌧

2021-05-13 13:28:41 | ニュース

 道機船連によると、カムチャッカ地方溯河性魚種生産管理委員会は、2021年の太平洋サケ・マス操業を予定通り6月1日からカムチャッカ半島の東部沿岸を皮切りに開始すると決定した。

 今シーズンのカムチャッカ地方の太平洋サケマスの漁獲勧告は36万㌧で、うちカラフトマス29万5千㌧を占め、東部海岸に15万㌧、西部海岸に14万5千㌧を配分している。


農林水産物・食品の輸出(2021年3月) 累計で3割増、水産物も596億円と24%増

2021-05-13 13:27:48 | ニュース

 農林水産物・食品の輸出額は、3月分が1,030億円で前年同期の4割増となり、1月からの累計では2,553億円と3割増となるなど、新型コロナウイルス感染症の拡大による停滞から抜け出しつつある。水産物も3月分が261億円で44%増、ホタテ貝が中国、韓国などに14億円伸びた半面、ナマコ(調整)は香港、中国など4億円減少した。累計では596億円と24%増となっている。

 水産物の品目別の累計金額をみると、ホタテ貝(生鮮・冷蔵・冷凍)が77億9,200万円で44.6%増。次いでサバが63億6,800万円で6%増。ブリが52億5,600万円で0.3%増、カツオ・マグロ類が43億900万円で74.2%増となっている。水産調整品のナマコは35億1,400万円で19.5%減、練り製品は25億3,500万円で5.6%増。ホタテ貝(調整)、貝柱調整品が20億1,400万円、15億4,900万円と94.6%、254.1%増と大きく伸びた。

 水産物の輸出先の主な国・地域(累計金額)は、香港が146億円でトップ、次いで米国73億円、中国64億円、台湾、ベトナムがそれぞれ55億円、タイ52億円、韓国39億円の順となっている。

 一方、農林水産物・食品の輸入は3月分が8,084億円で3.2%増、累計では2兆1,361億円で3.4%減。水産物も3月分が1,122億円で2.3%増、累計では3,249億円で5%減となっている。