千歳市に建設中のラピダス社の半導体製造工場の取排水に関し、水産関係団体に概要を説明する情報交換会が5月31日午後から札幌市内の会議場で開かれ、道漁連や漁協、増協、水産研究・教育機構、道総研、ラピダス社、千歳市、道の関係者ら50人が出席した。
会議では、半導体製造工場の取水および排水の概要、PFAS(有機フッ素化合物の一種)を取り巻く情勢、排水処理について道、千歳市、ラピダス社の説明を受け、意見交換会を行った。
意見交換の中では、漁業サイドから「こうした会議はもう少し早く開いてほしかった」との注文が出たほか、最大2万8千㎥/日という大規模な取水と排水について環境への影響を懸念する声が出た。
道として水産関係者、地元漁協の意見を受け止め、調査の必要などを検討する。また、道、千歳市、ラピダス社では、個別(漁協単位)の情報交換会の開催にも応じる意向だ。