ロシア200海里内のサケ・マス漁業の操業条件を決める日ロサケ・マス交渉が13日モスクワで妥結し、ロシア国内法で禁止された流し網の代替漁法として今年7月に曳き網(ひきあみ)による試験操業を実施することを合意した。
水産庁によると、保科正樹水産庁増殖推進部長(日本側代表)、ロシア側サフチュクP.S. 連邦漁業庁 副長官(ロシア政府代表)の間で5月10日から日ロ政府間協議が行われ、北海道から道水産林務部、関係団体関係者が出席した。結果概要は次の通り。
(1) 流し網の代替漁法について
水産庁の委託事業により、調査船1隻を用いた曳き網(ひきあみ)による試験的な操業を行う(前年(流し網)は19隻操業))
(2) 漁獲割当量
全体68.88トン(前年(流し網)の割当量 1,961.75トン)
ベニザケ21.70 トン(前年(流し網)の割当量 503.31 トン)
シロザケ27.18トン(前年(流し網)の割当量 1,309.48 トン)
カラフトマス 18.00トン(前年(流し網)の割当量 102.79 トン)
ギンザケ1.00トン(前年(流し網)の割当量 41.04 トン)
マスノスケ1.00トン(前年(流し網)の割当量 5.13 トン)
(3) 入漁料
約2,118万円(前年(流し網)の入漁料 約6億円)
(4) その他
操業期間は平成28年7月13日から7月26日まで(前年(流し網)の操業期間6月27日~7月27日)