
豊漁だった秋サケもフィレで相当量、国内市場に供給
総務省は7日、2022年の家計調査結果をまとめ公表した。2人以上世帯(平均2.91人)の年間消費支出は349万円と名目で前年比4.2%増、実質で1.2%増となり、コロナ禍からの消費回復に対し物価上昇が足を引っ張る形に。
食料は98万2,661円で2000年以降最大となり、名目で3.1%増、物価の影響を除いた実質で1.3%の減。魚介類は7万3,136円で、名目2.5%減、実質12.1%減となり、コロナ前の2019年の水準に戻った。このうち、生鮮魚介は4万192円で名目5.7%減、実質17.1%減となっている。消費のトレンドが「巣ごもり需要」から外食へ大きくシフトしたようだ。購入数量は19.5kgで、前年(23.0kg)から15.2%減少し、家庭内消費の落ち込みを示した。魚種別にみると、鮮魚で一番支出額が多いのはサケで5千円をキープした。次いでマグロがわずかに5千円を切った。
塩干魚介は1万3,024円で名目0.8%減、実質8.3%減。魚肉練製品が8,908円で名目4.3%増、実質2.4%減。他の魚介加工品が1万1,011円で名目2.5%増、実質3.2%減。練製品、加工品が根強い消費を維持している。