水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

網走重油漏れ事故で汚染範囲の調査と全量撤去を 西網走・網走両漁協が意見広告で市民に問題訴える

2023-02-01 11:16:57 | ニュース

 網走湖に近い呼人地区で発生した8千リットルの重油漏れ事故に対し、西網走、網走の両漁協は1月23日、汚染範囲の早期把握と汚染土の全量撤去を求める意見広告を出した。北海道新聞、読売新聞、朝日新聞の各紙にA4判のチラ合計1万枚を折り込み、網走市内、大空町の住民に配布した。新谷哲也網走漁協代表理事組合長はSNSを通じて「昨年3月に発覚した重油漏れ事故に対する漁業者としての懸念を皆さんに知っていただきたい」と訴えている。
 意見広告によると現在、北海道、網走市、網走観光ホテル(原因者)、専門家で組織された「網走呼人地区油流出事故に関わる連絡会議」で対応が進められている。ホテル側は観測井戸による地下水モニタリングを実施し、地下水に重油が流入した場合には地下水を汲み上げて回収するとしており、5月から流出した重油による汚染範囲を把握するための調査を行い、汚染範囲が特定された後、「洗浄工法」により汚染土を浄化する計画を出している。
 これに対し、両漁協は「地下水への混入を想定したものであり、重油の拡散が進むこと」を意味するとし、「拡散が進むと長い年月が必要で、浄化対策も難しくなる」と指摘。また「土中に拡散した重油の動向を把握することは難しく、何時どのような形で河川・湖沼に重油が流出するか私たちは日々その不安を抱え続けなければならない」としている。
 さらに「重油が河川・湖沼に万が一流れ出し、風評も含め漁業や観光に被害が出た場合には、ホテル側と利害関係者である私たちが直接交渉することが想定され、重油による実際の被害を全て立証するのは非常に難しく、その労力と費用は相当な負担」となると早期の問題解決を求めている。

2月21日、令和4年度第1回全道JF共済推進協議会

2023-02-01 11:16:06 | ニュース
 道JF共済推進本部(奈良満本部長)は21日(火)午後3時30分から京王プラザホテル札幌2階ローズルームで、令和4年度第1回全道JF共済推進協議会を開き、令和4年度1月末実績報告、新3か年計画(案)および令和5年度計画(案)などを説明し意見交換する。この会議には全道10地区のJF共済推進委員会地区会長が出席する。

2月17日東京でブルーカーボンのワークショップ

2023-02-01 11:15:04 | ニュース
 海洋水産技術協議会(議長・長谷成人東京水産振興会理事)は2月17日(金)午後2時30分から豊海センタービルで「ブルーカーボンとカーボンクレジット−課題と展望」をテーマにしたワークショップを開き、CO2削減が期待されるブルーカーボンを経済活動に取り込むカーボンクレジット(温室効果ガスの排出権取引)に関する技術開発や制度の現状について理解を深める。水産研究・教育機構の掘正和氏、桑江朝比呂氏(ジャパンエコノミー 旭区朝昼ジャパンエコノミー技術研究組合)が講演し、意見交換を行う。対面、オンライン(Zoom)で開催され、海洋水産技術協議会のウェブから2月9日(木)までに参加を申し込む。

道外国貿易概況速報(令和4年12月分) 水産物の輸出12カ月連続で増加、年間832億円(35%増) ホタテなど甲殻類・軟体動物10万㌧突破、617億円(40%増)

2023-02-01 11:13:45 | 系統通信
 函館税関は1月19日、令和4年12月分の道外国貿易概況(速報)を取りまとめ、水産物などの増加で輸出は8カ月連続のプラス、輸入は石油製品の増加で22カ月連続のプラスとなったと発表した。水産物の輸出は67億円、約3割アップと12カ月連続で増加し中国向けのホタテが伸びた。逆に水産物の輸入は80億円と2割以上も減少し、ロシア産のカニなどが減少した。
 令和4年1年間でも、水産物の輸出は832億円と前年比35%増で、2年連続のプラス。10万㌧の大台を突破したホタテなど甲殻類・軟体動物が617億円で中国向け(439億円)が増加した。輸入でも水産物は963億円と6%増で、2年連続のプラス。米国からのサケ・マス、カズノコが増え、ロシア産のサケ・マス、イカなどが減少した。水産物貿易市場ではコロナ禍の影響は完全に払拭され、円安傾向も相まって道産水産物の輸出に好環境が形成されている。
 輸出の主な品目では、甲殻類・軟体動物が10万2,645㌧(前年比105%)・616億90百万円(同140%)、サケが1万1,890㌧(168%)・61億24百万円(同2倍)が大きく伸びた。
 輸入の主な品目では、サケ・マスが1万2,448㌧(同125%)・123億55百万円(同159%)、カズノコが2,821㌧(同136%)・62億67百万円(同187%)が大きく増えた。