スタート好調な日本海ニシン
日本海沿岸のニシン漁は1月15日に石狩から解禁されたが、20日以降、徐々に漁獲が上向きとなり、1月末では約300㌧とまとまり、前年同期の約5倍となっている。
道水産林務部水産振興課普及指導員によると、1月20日現在の漁獲量は石狩漁協本所などわずかに1.3㌧。前年同期に15㌧に比べ大幅に低迷。しかし、23日頃から漁が上向き、1月末現在では296㌧となった。前年同期(61㌧)に比べ385%増。漁協別では、小樽市が111㌧、余市郡が38㌧で、後志管内は合計149㌧。石狩湾漁協は石狩本所が88㌧、厚田支所が41㌧、浜益支所が18㌧の計147㌧。今後、厚田、浜益の水揚げ増が期待される。
札幌市中央卸売市場の入荷は、石狩・後志合わせて68.4㌧と前年同期の7割増となっており、㌔単価も前年同期より100円高の400円前後で推移した。
道総研中央水試が1月30日、31日に厚田、小樽で実施した漁獲物調査速報では予報と通り大型魚が中心だった。厚田では「銘柄メス」の卵巣完熟率は99%、尾叉長30〜31㎝台、体重330〜379g。小樽では「銘柄1番」のメス卵巣完熟率は67%で、尾叉長30〜33㎝台、体重330〜479g。
石狩湾漁協は昨年8月にMEL(エコラベル)の認証を取得し、それを記念し、5千尾を学校給食に寄付する。