やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

枝吉保育所裁判、不当判決!!

2008-12-17 | ストップ!公立保育所民営化

 昨日、枝吉保育所民営化裁判の判決が出されました。保護者や支援者の方々の思いと懸命のたたかいは、裁判官へは届きませんでした。枝吉保育所の廃止・民間移管処分の差し止め、取り消しと損害賠償を求めた裁判ですが、神戸地裁は、いずれも却下・棄却の判決。法廷での保護者や関係者の方々の訴え、まさに胸に詰まる内容でした。あの訴えとそれに費やされた時間は、いったい何だったのでしょうか。仕事も、家庭も犠牲にしながらみんなたたかい続けた裁判でした。悔しさを胸に、判決後の集会にも参加しましたが、これからも控訴してたたかうという原告団の方々の言葉に大いに胸が打たれました。これまで以上に応援していきたい、そんな思いでいっぱいです。

 「裁量権の逸脱・濫用とまでは認められない」とされていますが、裁量権ということには釈然としない思いがあります。今後まだまだ、”保育ビジネス”への圧力は強まるでしょう。しかし、市民の・国民の英知を結集し、子どもたちの健やかな成長を守り保障するためにも、公立保育所をまもれと願うすべての方々と力を合わせてがんばります。


無保険の子どもをなくせ!

2008-12-12 | 社会・経済

 無保険の子どもをなくすため、15歳以下の子どもには保険証を発行をする方向にどうやら落ち着きそうな方向のようです。しかし、6ヶ月の短期証を一律に発行するというものです。これまでの資格証の発行からすると大きな前進ですが、基本的には正規の保険証を発行し医療の提供をすべての子どもに等しく保障すべきと思います。9月から10月にかけて行われた決算議会では、福祉環境委員会で正規証の発行を求めるとともに、最終日の本会議で党議員団として、「国民健康保険に対する国庫負担の増額を求める意見書」を提案(http://kobe.jcp-giin.net/gikai/0810290924.shtml参照)。国庫負担を増やして、保険料を引き下げ、払いやすい保険料にすることが滞納者をなくす前提となります。

 最近の新聞紙上では、しんぶん赤旗のみならず、一般新聞でもトップ記事に派遣切りなどリストラの記事が報じられています。特に非正規で働く方々の雇い止め、新卒予定者の内定取り消しなど将来の希望をつみ取る身勝手な行為が横行しています。ナマ首を切り経費節減で苦境を乗り切ろうということかもしれませんが、多くの労働者や家族など路頭に迷わせる、そんな企業活動や社会に未来があるでしょうか。特に、大手などはさんざんもうけにもうけてきたあげくに、ため込み資産をたっぷりため込んでいます。しかも優遇税制で、実効税率より遙かに低い税率しか実際にはかかっていないなど、今の社会や経済の仕組みの中でも改善できることは多いと思います。きょう、区内のある地域を訪問しながら「消費税増税に反対する署名」もお願いさせていただきましたが、不公平税制を改めるという提案に、賛同してくださる方も多く、国民的にも理解が広がりつつあることを感じました。

 話はそれましたが、リストラされるというなかには、子育て真っ最中の家庭も少なくありません。日本の社会保障制度が文字通り、セーフティネットとしてきちんと機能するよう、より多くの方々と手を携えてがんばりたいと思います。


非正規切り、防止通達

2008-12-10 | 社会・経済

 今日のしんぶん赤旗のトップ記事は、「非正規切り 防止通達」との厚生労働省の対応を報じたものでした。一方で、一般新聞ではS社が全世界で1万6千人の削減、そのうち非正規がおよそ半数と伝えられています。国内では、多くの労働者のたたかいと世論で、雇用問題が前進しつつありますが、一方ではまだまだ企業の一方的な都合での解雇が当たり前といった状況です。一刻も早く、解雇規制など法整備が必要でしょう。会社がたいへん、とはいっても雇い止めされる方は生活が、人生が大変どころが明日への展望もなくなるわけですから。最近では、新自由主義の限界など経済誌でも見かけるようになってきていますが、雇用と生活を守るしくみを一刻も早く作るべきです。


やめよ!市会議員の海外視察

2008-12-08 | 議会だより

  12月5日に、神戸市会第4回定例市会が終わりました。敬老パスに無保険の子どものこと、ゴミ問題や市会議員の海外視察について議論になりました。また、11月28日の常任委員会では、社会保険中央病院や福祉労働者の待遇改善などについても陳情が出され、議論しました。

 さて、この議会でも市民生活の大変さが、いろいろ議論になりましたが、そんななかで、またあらたに市会議員の海外視察が与党から議員提案されました。こんどは、シンガポールやムンバイ、ドバイなどです。また10人の議員が合計1000万円の税金を使います。1回目、2回目あわせると2000万円という費用です。市民には市税の滞納者などに厳しい取り立てを行い”滞納整理”をしておきながら、一方で海外視察に2000万円もの税金を使おうというわけですから、市民として怒り心頭という声が上がるのも当然です。

 今回の委員会で、福祉労働者の組合から、待遇の改善などを求める陳情が今年も出されましたが、それに先だって労働者の方々からは実情を訴えた要請はがきも続々と届きました。その中身を読むと、理想に燃えて福祉の職場に身を投じたものの理想と現実のギャップに苦しむ姿や、暮らして行くにも事欠くほどの低い賃金で職場を去って行かざるを得ない若い福祉労働者の声がたくさんつづられていました。

 今すべきは、市民の暮らしと健康、命を守る対策の抜本的強化です。うまくもいっていない課外のプロジェクトを見に行くことが、何をさておいてもやらなければならない緊急的な課題でしょうか???疑問です。市議会の問題は、またあらためて書かせていただきます。