やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

あんしんすこやかルーム、閉鎖はあかん

2020-09-25 | 日記・エッセイ・コラム
 
 きのう、福祉環境委員会がありました。
福祉局の審査で、あんしんすこやかルームが閉鎖されようとしていることについて聞きました。
写真は、それを報じた新聞記事です。
 先日、あるルームの利用者の方々からどうしたものかと相談があり、お話をお聞きしてきたばかりでした。
もともとは震災復興基金事業としておこなわれていたもので、基金事業が終わった後も、県市協調事業で続けられていました。
市内33か所。
いまや、地域の高齢者にとってはなくてはならない存在になっています。
既に地域には老人クラブなど親睦団体はいろいろありますが、そういった団体とともに地域の重要な施設に。
お話を聞いていると、居場所としての重要な役割があるように思いました。
時間が来ると三々五々集まってきて、おのおのが好きなことをしながら過ごす、そういう場だと感じました。
来ることが生きがい、生活そのもの、楽しい、待ち遠しい…そんな思いも口々に語られました。
また、自分でこの場所に出かけてくるということに意義があり、なくなればたちまち外出機会が減ってしまうと、心配されていました。
何とか残したい、そういう思いを受け止めて、形を変えてでも存続できないものか、どうやったら存続できるのか。
自主運営といっても、高齢という問題、場所の問題、そもそもどう運営していくか…課題は山積です。
進む高齢化の中で、高齢者の集える場所、特に独居者が増えているもとで、コミュニティの形成に大きな役割を果たしており、こうした施設や仕組みは、今後ますます求められるのではないでしょうか。
運営費は、年間およそ1億2千万円(神戸市負担はおよそ8千万円)。急ぐべきは三宮巨大開発でしょうか。
こういうところにこそ、必要な予算や資源を投入し、応援すべきではないでしょうか。
今後も、地域の方とも連携し、問題に取り組んでいきます。


「あれってどうなりました?」

2020-09-16 | 日記・エッセイ・コラム
 自民党総裁選についての「報道」(…と言えるものかどうかが問題ですが)に辟易していた矢先、新聞でこんな囲み記事を目にしました。
朝日新聞の経済気象台というコラム。『首相辞任となった瞬間から「後継は誰か」ばかりに関心が向いて、やめ方の不自然さ、その後の権力の私物化とたらい回しに疑問を挟む声がまともに出てこない。権力を監視し批判すべきを批判するのがマスコミの役割ではないでしょうか。しょせん日本の政治報道は「政局」しか関心がないらしい。』と書かれていました。従来から政治という名の政局報道ばかりが目についていましたが、本筋が伝えられないこういう報道のあり方は、国民に的確な判断材料を与えているのかどうか、とても疑問に感じていたのは確かです。
今日のしんぶん赤旗には、ライターの武田砂鉄氏のコラムが掲載されていました。武田氏は『菅義偉官房長官はパンケーキが好き、といったプライベートの垂れ流しも相次ぎ、決して平和ではない世の中でも「平和ボケ」は起きるのだと、その報道にあきれてしまった。』と書いています。そうです、そうなんです。何の関係があるのか。桜疑惑やモリカケ問題、元側近?の逮捕をはじめ、国民の関心ごとに対してもっと掘り下げた報道とともに、新体制がきちんとこたえられるのか、数々の問題にどう向き合い取り組んでいけるのか、そういった報道が少なく物足りなさを感じていました。武田氏はこうくくっています。「あれってどうなりました?」私たちも、言い続けましょう。「あれってどうなりました?」

介護認定に疑問です

2020-09-14 | 日記・エッセイ・コラム
 介護保険の要介護認定がおかしい!と連絡をいただきました。聞けば、要介護認定の更新があるたびに、体の状態は変わっていないのに要介護度が下がっていってるということです。
ある事例では、初めは要支援2から始まって骨折などを経て、いったんは要介護3になったものの、最近の認定で再度要支援2へ。ケアマネジャーもさすがにおかしいと、変更申請をするとのことでした。
またある施設では、とある難病患者さんの状態で、明らかに自立に近い状態ではないのに要支援2になっていると看護スタッフの間で問題になっている事例もあるとのこと。
こうした事例はいくつもあり、医療関係者の間では、市の対応への不信感も広がっているとのお話でした。
地域で支え自立した生活が送れるようにしていくためには、その人の身体状況に応じた適切な判定と必要なサービスが受けられることが大前提。
政策的に「自助・共助」ばかりが強調されるきらいがありますが、やはり中心にあるべきは「公助」ではないでしょうか。
公助が土台にしっかりと備わっていることで、自助や共助も機能していくのではないかと思います。
介護保険そのものが成り立たなくなっていくような今の仕組みはあらため、きちんと公費で支えることが必要です。


土砂災害と防災の日

2020-09-02 | 日記・エッセイ・コラム
 きのうは防災の日。
防災というと、山裾に住む私としては、土砂災害は日々気にかかるところです。
 先頃、須磨区内におけるレッドゾーンの指定について動きがありました。
まだ決定ではありませんが、エリアの指定が予定されており、縦覧や説明会についての報告を少し前に受けました。
住宅地にも少し影響する所も出てくるようです。先般の梅雨の時期、土砂崩れで避難指示が出たところがありましたが、すでにレッドゾーンに指定が予定されていた所でもあったようで、エリアが一致していたようです。
なかなか正確な調査だと感じました。
近年の、尋常ではない雨の降り方や各地で頻発する土砂崩れは、イエローゾーンやレッドゾーンにあたっていないからといって安心できるものではないことを感じさせるものです。
もちろん、災害が起きたところが土砂災害の警戒区域に指定されていたかどうか細かい精査はできていませんが、いずれにしても、どこに住んでいても十分な注意は怠らずに日頃から対策はとっておくことが求められると思います。
 六甲山は花崗岩質で脆いと言われています。阪神淡路大震災ではあちらこちらで土砂崩れが発生。それを受けて六甲山グリーンベルト事業が行われてきました。国や県が斜面の崩壊を防ぐ工事をずっと手掛けており、事業がかなり進んでいます。もしグリーンベルト事業がなされていなかったら、近年の激しい大雨で大きな土砂災害が多発し(灘区の住宅地で大きな被害はありましたが)、深刻な被害をもたらしていたかも知れません。
 今後も土砂災害については注視していきたいと思います。

代償は大きかった…相談でのひとコマ

2020-09-02 | 日記・エッセイ・コラム

 アベ政治の代償は国民生活に深刻な影響を及ぼしてきました。コロナ下で相談が増えていますが、アベノミクスで弱っていた経済にコロナが襲いかかってしまいました。

 先日、生活が行き詰まった、助けてほしいと電話がかかってきました。聞けば、手伝っていた知人の仕事(配線工事)がコロナも相まって仕事量が激減。これを期に廃業したためその方の仕事もなくなってしまい、収入が途絶えてしまいました。70才を過ぎており、本来なら年金を受けているはずなのですが、聞けば無年金とのこと。かつてケミカルシューズ業界が活発だった頃、羽振りもよく、まさかこんなことになるとは思っていなかったようで、年金は一切かけてこなかったそうです。で、本業を退いてからは、自身のアルバイト収入と妻のパート収入と妻の年金で繋いでいましたが、アルバイト収入がなくなったら、妻の年金とパート収入のみの生活。さらに妻が家を出ていったとのことで、たちまち生活に行き詰まってしまいました。「こんな生活になってしまうとは…」「今さら悔やんでもしょうがないけど…」と落胆し、以前から付き合いのある方でしたが、以前とはくらべものにならないくらい元気を失っていました。ご本人さんと相談し、生活福祉資金にするか生活保護にするか相談し、まずは生活保護の相談へ。それがダメなら福祉資金へと決め、生活保護の相談へいきました。

住宅と土地、自家用車と一定の資産(とはいっても、資産価値はほとんどありません)があるため、サポートのため福祉事務所へ同行。自家用車の問題をクリアすることが前提となりますが、申請は受理されました。

どうかな?と思っていたので少しほっとしましたが、まだ審査が通ったわけではないので気は抜けません。

夕方近く、「さっき終わった、ありがとう」と泣きながら電話をいただきました。「まだ始まったばかりやから。これからやからね」と伝え電話を切りました。

私にとってもこれからです。

どんな相談でも、いったんお受けした相談は継続したサポートが必ず必要です。次々といろんな問題が出てきて、一つ一つ具体的な対応が必要だからです。

今回の相談も入り口です。生活が行き詰まったのが今回の相談ですが、根本問題は別のところに潜んでいる可能性もあります。しっかりとサポートは続けていきたいと思います。

「わしみたいなんの話を聞いてくれて心底嬉しかった。共産党ってそういうところやって、ようわかった。感謝しとる…」と言っておられましたが、落ち着いたら、こんどは、同じように困った人のサポートをお願いしようと思っています。

 日々、いろんな事が持ち込まれますが、時にはかなり深刻で心が折れそうになる内容もありますが、いろんな人に応援を頼んでなんとか対応している感じです。ぼちぼちとマイペースで取り組んでいきたいと思います(O゚皿゚O)