きょうは1日、朝から夕方まで市営住宅を訪問。第3次市営住宅マネジメント計画案について、市営住宅にお住まいの方からご意見をお聞きしました。
また、市議団のアンケートにも協力をお願いし、アンケートをお渡ししました。
須磨区は3000戸以上が対象。そのすべてを短期間で訪問するのはとてもかないませんが、少しでも多く訪問しようと思い、取り組んでいます。
そもそも神戸市の検討している案ではとても賛成できるものではありませんが、賛否はともかく、どんな意見でもお聞きして問題点をきちんとたださなければという思いです。
昨日、ある会議でマネジメント計画案が話題になりました。分譲、賃貸バランスよく配置されることが健全なまちづくりになることは共通の認識でした。またある地域では、大規模な農住も半分以上の棟数が壊され更地に。それに加えて市営住宅もなくなれば、残るはURだけとなり市の住宅政策や都市計画はニュータウンはまったく重視していない、まるで縮小するものとしてしか扱われていないのではないかと思えてしかたありません。
このような計画を進めるのはいかがなものか、と思います。
住宅を訪問してお聞きした意見のなかには、もう何年も募集をしていないという意見がよく聞かれました。これは他の団地でも聞かれた意見です。団地ができた当初からすんでいるので、住民どうし通じあっているので今さら…という意見も共通しています。なかには高齢の親を引き取ろうと思っていたが、いつどうなるのかわからないのでは今後の生活の設計に響くので困るという意見もありました。さらによく考えたいというかたも何人かいらっしゃいました。そういう意見があるのは当然ではないかと思います。
市民からの意見募集は1ヶ月ほど。先のことまでわずかな期間に判断してと言われても困るというのが正直なところでしょうか。
神戸市が掲示した団地の張り紙によると2月頃から市が説明をはじめるとのことです。いずれにしても4月から計画がスタートするわけで、あまりにも短すぎます。時間をかけてきちんと市民の意見を聞くべきではないでしょうか。
同じニュータウンでも歩いてみるといろんなことに気づかされます。
隣接エリアには、再編計画がある県営住宅があり、市営住宅も連動する可能性が推察される団地が再編計画案の対象になっていることや、駅まで至近距離に加え数分歩けば近所のスーパーで買い物ができバス停も団地の目の前という立地の団地は民間が必ず再開発をするだろうと誰が見ても思えるところも再編対象です。
折しも、先日神戸市が名谷駅周辺のリノベーション計画についてブラッシュアップしたものを公表。この計画ともリンクさせて市営住宅問題を考えていくことで、須磨ニュータウンの問題について課題が見えてくるのではないかと思います。また、とるべき政策も大きく変わってくるのではないかと思えます。すくなくとも、名谷周辺については都市空間向上計画の実践だけでは本質的な課題解決にはならないでしょう。
私は、市のマネジメント計画案については賛成できません。少なくともニュータウンの今後の課題解決には、市営住宅は欠かせないと考えます。
エレベーターがないならつけて、外装をきちんとして、空いているならリノベーションをして若い人が入りたくなるような装いになど、神戸市には意見はしっかりと受け止めてもらいたい。