やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

決算議会が終了しました

2008-10-29 | 議会だより

 24日、1か月以上にわたって開かれた第3回定例議会が終わりました。24日は、最終本会議。国民健康保険制度について国に国庫負担の引き上げを求める意見書案を議員提案し、提案議員を代表して提案説明しました。反対多数で否決されましたが、加入者の平均収入が低く財政基盤の脆弱な国保は、国の負担を引き上げないといずれやっていけなくなるのは明らかです。社会保険とともに国民皆保険を支えてきたのが国民健康保険制度です。今後も強く、国への国庫負担の増額と、神戸市へ保険料引き下げのための繰入金の増額を要求していきます。

 それにしても、保険証をもてずに命を失う人も出てきている、徴税強化で苦しんでいる人もいる、敬老パスも有料化、そんなときに市会議員は公費を使って海外視察ですか?理解できません。


2008-10-23 12:14:24

2008-10-23 | インポート

 神戸市議会で、どうやら海外視察が復活する見通しとなりそうです。市の財政難、選択と集中、限られた資源を有効活用…、今開かれている決算議会でも、さまざまな問題でこういったことばがくりかえし議論されたばかりです。にもかかわらず、また議会もまだ終わってもいないのにこういうことが提案されること自体、これまでの議論は何だったのかと疑問に感じます。特に、今回も敬老パスの有料化や公立保育所の民営化、国保料の引き下げや市の徴税強化のひどさなど、市民負担や福祉施策の後退などさまざま市民生活にしわ寄せがおこっています。また、資格証の発行で無保険状態になっている子どもへの対策が必要だということも、この議会で議論になりました。世界的な経済の混乱、投機マネーによる原油や穀物価格の高騰などで市民生活や中小企業への影響が深刻さを増しつつあり、市の財政出動も今後必要となってくることもあるかもしれません。1000万円もの支出を伴う海外視察は、新たなムダ遣いであり、とても市民の理解は得られないと思います。市民の”負担”は重くなる一方、なのに「市民の方に顔が向いていない」と、記事を読まれた方から怒りの電話がありました。怒りは当然、海外視察はやめるべき、と私は思います。

 明日の本会議で提案されます…。


国保の改善求める

2008-10-22 | 高すぎる国民健康保険料は引き下げを

 20日、福祉環境委員会がありました。国保や敬老パスなど請願・陳情が今回も多数提出されていました。特に、今回は、敬老パスが有料化をされた直後。国保でも滞納や資格証問題で全国的にも関心が高まっているなかでの議論でした。請願・陳情を元にした質疑を中心に夕方4時30頃まで議論しました。請願・陳情は敬老パスや国保など切実な問題ばかりでいずれも採択を求めましたが、請願は審議未了、国保の陳情は打ち切りとなったのはとても残念です。保険料の滞納があることから、世帯主が資格証を発行されると子どもも保険証を失うことになることはやはり問題です。また、高額療養費でも滞納があると適用が受けられないなど、そもそも保険料が高すぎることから出てきた問題ばかり。市の対応一つで改善できることも多いはずです。国民皆保険、その土台は国保です。資格証の発行は、医療の取り上げです。まだまだ勉強が足りません。もっと勉強し、改善を求めてがんばります。

 ところで、ちょうど昨年のこの時期です。そのときの福祉環境委員会も国保に関する請願・陳情の内容で議論になりました。たまたまですが、その日は急遽一人で対応しなければならなくなり、脂汗をかきながら必死で食い下がった(つもり)ときのことを思い出しました。あのときから、成長できた?んでしょうか…


とりあげるな国民健康保険証

2008-10-14 | 高すぎる国民健康保険料は引き下げを

 社保協の調査に端を発した国民健康保険証の取り上げ。資格証発行世帯のうち、子どものいる世帯が何世帯あるか、厚労省が各自治体に調査するよう求めていましたが、先頃ようやく神戸市が結果報告しました。73世帯103人。調査にずいぶんと時間がかかりすぎています。他都市では、ある程度実態が把握されていた用ですが、神戸市では全く実態すらわからないなど対応が急がれていました。

 ようやく実態はわかりましたが、少なくとも103人の子どもたちが事実上医者にかかれない状態になっています。未就学児童も含まれています。健康保険に加入していなければ、乳幼児医療すら受けられません。事態は深刻です。子どもたちから保険証を取り上げるのは、命の取り上げにもなりかねません。家庭の経済力の違いで、命の選別につながるような事態は避けなければなりません。直ちに資格証の発行はやめ、正規の保険証を発行するよう議員団として求めています。

 何よりも、保険料が高すぎます。国の財政負担の増額と市の繰入金の増額で、保険料の引き下げを進めるべきです。


神戸市決算について質問

2008-10-07 | インポート

 9月18日の議案質問が終わったと思ったら、息つく暇もなく決算質疑の準備に追われました。2年続けて福祉環境委員会に所属している私にとって、保健福祉と環境以外の分野は、いわば全くの未開拓の分野、”未知との遭遇”です。9月30日には交通局、10月1日にはみなと総局と立て続けに、質問が当たってしまいました。問題点を明らかにし、改善を求める、過去の質問から読み直してまず1からの勉強でした。交通局では、交通振興の非正規労働者の解消問題をはじめ駅ホームの安全柵の設置、海岸線の運賃値下げによる利用者増、西神山手線の混雑解消など質問しました。また、みなと総局では、海上アクセスの問題や神戸空港の土地売却、管理収支の見直し、港の貨物誘致、ポートターミナルの施設改善についてききました。

 空港をめぐっては、鹿児島便に続き仙台便が来年度にはなくなります。就航都市数が少なくなるだけでなく、発着回数が減ると管理収支にも影響します。海上アクセスの運営状況とともに今後、大きな問題にもなると思います。特に3空港一体運用という問題がまことしやかにかたられています。30万という住民投票を求めた署名も踏みにじり、強引に建設を進めた、ところが3年もしないうちにお手上げ状態。こんな話ってあるでしょうか。納得いきません。