猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

神経内科医との会話で

2016-09-18 22:26:10 | 日記
ある著名な神経内科医が今の医師は画像はみるが、神経学的所見が的確に出来ないな。
きちんと神経学的所見を検査でき、それを裏づけるように画像所見を見ることが大切だよね。

私も同じだよな と思った今日この頃でした。

本当に感謝しています。講習会講師を通して

2016-09-18 19:44:57 | 日記
先週の熊本県理学療法士会の講習会、本日の大阪、明日の東京と講習会講師をさせていただき感謝です。

自分の思いが多くのセラピストに通じれば嬉しいですね。

私が講習会で強調しているのは

1 患者さんの動作分析に基づく運動療法を展開することが必要である。そのためには、運動学の解釈が重要である。

2 問題点は、セラピストとして判定できるものでなくてはいけない。要するに理学療法評価から抽出できる機能障害を明確にすることが重要である。

ここからは脳血管障害患者の運動療法に関してであるが

3 臨床推論は、神経学だけで話をしてはいけない。なぜならば、私たちは神経系の活動をみて治療している職種ではないからである。理学療法評価からわかる機能障害で臨床推論ができるのが一番大切である。次に神経学的な臨床推論があってもよいが、それだけで話をするのは机上の空論であることをわからなければいけない。

……私は誘発筋電図を用いて脳血管障害患者の麻痺筋の機能評価に関する研究をしているが、研究をすればするほど 「いってもよいこと、よくないこと」がわかる。我々はセラピストである。まずはセラピストとして確実的に言えるもの(運動学的な解釈)を明確に言えないといけない。


4 装具を使うのが良いのか悪いのかという究極的な議論はナンセンスである。装具は使用したらよいが、外すことを考えて用いることが大切である。トレーニングでは、装具を外し、しっかり足底をつけて、行うことが良い。なぜならば、立位での側方移動は足部の動きに伴い下腿の外側傾斜を行うわけである。装具を装着しての側方移動ではこの足部の動きが難しくなるので正しい動作練習をすることができないわけである。

私のこの考え方がスタンダードにはならないのだろうと思いながらも、言い続けないといけないと思う今日この頃です。

明日も熱く語ります。