コッツウォルズ ブロードウェイ側のToddingtonからチェルトナムまで、蒸気機関車が走っている。
1日5〜6便。
ノーフォークで走っていたようなミニチュアではなく、古き良き時代を彷彿とさせる普通サイズ。
客車も食堂車も含めると6車両ぐらいある立派なもの。
食堂車
料金は同じだが、ファーストクラスや、今や珍しいコンパートメント車両もある。
はい、イギリスです。車椅子専用車両もあります。
片道40分、往復80分。
チェルトナムからToddingtonまでは、普通に走ってくるのだが、ノーフォークのような、機関車を回転させる施設がないので、機関車は後ろから前まで運ばれるとそのまま繋がれる。
Toddingtonからチェルトナムまでは、機関車は、後ろ向きに接続され、後方に走っていく。
線路の上を走るから同じだとは思うけど、写真写りはよくない。
ということで、一旦おりたあと途中駅のウィンチカムまで車で戻り、蒸気機関車の到着を待って撮影したのが、この画像。
ウィンチカムの駅は、ホームにカフェもあり、居心地がいい。
改札のないイギリスの駅なので、写真を撮るためだけに来る人もいる。
機関車保護のためにホームに入る人も1ポンド寄付をお願いします。と箱が置いてあった。
どうやら、イギリス国内のあちこちから廃車になった車両が運ばれてくる場所らしくて、駅周辺には、もう決して利用されそうもない古い電車がいくつも止められている。
中には、座席が外されているものもある。
枕木を固定するための金具が山と積まれていたり、古い車両の最終処分場になっているのかも。
そんな中で、活躍できる場を作ろうとしたのが、この蒸気機関車かもしれない。
機関士も 3人体制で、本格的っていうか、本格。
イギリスの蒸気機関車にはテディベアが付き物みたいで、ぬいぐるみを販売している。
ウィンチカムの駅は一昔前の駅をイメージさせる作りになっていて、トランクを積んだデコレーションもある。
ポアロやホームズの頃の鉄道場面を彷彿とさせる。
ノルスタジー好きなイギリス人で、客車はほぼ満席。
コッツウォルズの風景を車窓から見ながら、時代も遡る旅を楽しんだ。
ところで、終着駅はチェルトナムレースコース駅。
チェルトナム競馬場の前。
元騎手のディックフランシスの競馬ものサスペンス小説の中でしばしば登場するチェルトナム競馬場。
ここだったのね。とこちらも感慨深い。
ついでに機関車トーマスに慣れ親しんだ息子から見たらファットコントローラーを彷彿とさせる車掌さんもテレビから出てきた人のよう。
いい年をした大人がふたり、なんだかウキウキはしゃいだ半日だった。