笑い話2
10年以上前の話し。
デイサービスのケアワーカー(介護員)さんが、ご主人の転勤で退職することになりました。
退職の前日。
そのケアワーカーさんが、当時のデイサービスの生活相談員のところへ、大きくて綺麗な紙袋を持ってやって来ました。
ケアワーカーさん 「あのぉ、私、明日退職しますので・・・、今日これを・・・。
本当にお世話になりました。」
生活相談員 「あっ、なにも、そんな、気を使わなくても・・・」
ケアワーカーさん 「いえ、そんなんじゃぁないんです・・・」
生活相談員 「あ、そうですか。すみませんねぇ。それでは、遠慮なく頂いて、みんなで分けて食べさせてもらいます・・・。本当にありがとうございます、はい。」
ケアワーカー「あっ、いえ、本当に違うんです。そんなんじゃぁないんです。これ、ユニフォーム洗濯したので返しに来たんです・・・。あと、お借りしていた業務ファイルも入っています・・・。」
(間)
生活相談員「・・・ユ、ユニフォーム・・・で、ですね・・・。あとファイル・・・」(絶句)
(間)
私は、うしろで必死に笑いをこらえていました。
次の日、そのケアワーカーさんが、大きな紙袋に入ったお菓子を持って来たのは言うまでもありません。
生活相談員 「あ、あ、なんか催促したみたいになっちゃったなぁ・・・(ポリポリ)」
って、あんた、しっかり催促したでしょ!!!。
私は小声で言って生活相談員を小突きました。
嘘のような実話です。(笑) (了)