~なぜ人を殺してはいけないか?~そんな当たり前の問いかけに、あなたは的確に返答する事が出来ますか?。
産経新聞大阪社会部編集の『「死」の教科書』(2007/12出版)は、最近起きた様々な事件・事故などの「死」に焦点を当てて、徹底的に「死」について掘り下げて考えて書かれた本です。
その中で、なぜ人を殺してはいけないのかという根源的な問いに正面から迫っていきます。
しかし、この本の良いところは事件事故の羅列や「なぜ人を殺してはいけないのか」というそこだけの視点に留まらず、生きている者が「死」から受け取るバトン、すなわち「なぜ生きるのか?」「生とは何か?」といった観点まで書き込まれているところです。
「死」を見つめることでしか解らない、「生」のぬくもりに気付かせてくれる良書。
今月のお勧めの1冊です。(了)
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