いままでも、何度も介護保険の審査がおかしいことは訴えてきましたが、やっぱり何とかしないとまずいですよ。
通常介護保険は65歳以上が対象ですが、40歳以上の方でも末期がんやある種の特定疾病の方は介護保険を適応できるようになってはいます。
でも、この介護度をめぐっては、いろんな問題が起こっています。
以前にも、「絶対介護度がつきます。」と言われてお引き受けした方が、亡くなってから要支援1で実費負担が出てしまったことをかきましたが、現実問題まだまだこういうことがあるんです。
「認定審査会委員は、要介護者等の保健、医療又は福祉に関する学識経験を有する者のうちから、市町村長(特別区にあっては、区長。以下同じ。)が任命する。」ことになっていて、医師や看護師、介護施設の管理者や、福祉系の方など多職種で構成されています。
委員は講習を受けて、介護度の決定にあたっては、自分の関係しない事例の審査をしますが、あくまでも客観的に判断して、疾患ではなく身体機能や認知症状など現在の生活上の支障がどれくらいかで判断します。
もちろん、審査基準もありますし、コンピューターでのロジックによる1時審査を見ながらの最終判断になります。
でも実際は、このロジックの作りかたに問題があるし、そもそも進行性の癌や神経難病などにこれを当てはめるのが間違いで、そこには末期がんや神経難病を見るにあたって絶対必要な予後予測がまったく考慮されていないんです。
たとえば、申請日が入院中なのか、退院後在宅でなのか。
調査日が、入院中なのか、退院後施設なのか在宅なのか。
医師の意見書には予後予測が書かれているのか。
そしてこの審査会が調査からどのくらいたっているのか。
これだけで、とんでもなく状態は変化しているし、かなりの確率で、審査会の時点では調査日確実に歩いていた人が、すでに亡くなっているか重篤な状態になっているわけです。
しかも疼痛管理は、内服だと加算されないんですよ。
オキシコンチン飲んでても、オプソ何包も飲んでても、鎮痛補助剤やNSAIDS使ってコントロールしていても、介護保険上では疼痛管理ではないそうです。
フェンタニールパッチや持続皮下注ならよくて、内服だと時間としての加算がない。
意味不明ですね。
しかも、片麻痺の人が、杖をついて誰かに見守られてトイレに行けば麻痺はあるし、見守りだし、杖も使っているから介護されているということになりますが、ターミナルの方でも自律の強い方は、どんなに痛くても苦しくても、這ってでも自分でトイレに行きますので、「出来る」と言うことになってしまいます。
これは、呼吸器疾患の人にもあてはまります。
どんなにSOP2が低くて、苦しくて死ぬ思いで着替えても、病態は安定していて麻痺があるので施設で全介助してもらっている人よりも、「手がかからない」と判断されちゃうんです。
こんなバカな審査ってないですよね。
だからこそ医師や看護師が配置されているのだと思うのですが、現状介護保険の審査は、予後予測ではなく調査の結果と医師の意見書のみでしか判断してはいけないんですよ。
区によっては、1次審査で介護度が低い場合は、事務局からケアマネにサービスの利用状況の確認をしてくれたりするところもあるそうですが、残念ながらここでは忙しくてそんなことはできないそうです。
あとは、関わったケアマネや看護師、病院が審査会の日時の確認をして、直近で「現状こういう状況で、こんなサービスを使っていて、このくらいの介護度がないと在宅の継続が困難です。」くらいの情報を提供して、事務局からも働きかけてもらうのが一番確実な方法のようです。
骨折や機能的に問題のあるケースは、入院中のADLが悪くて重い介護度が出たものの、実際は家に帰ると結構動けて次の審査会で介護度が軽くなるケースが多いですが、私たちのケースの場合は、入院中は点滴台ひっぱって自律していた人が、退院後数日から数週間で亡くなってしまい、介護度が何と出ようと、区分変更することもできないのが現状です。
出来ることなら、機能障害か内部障害かでロジックをわけるか、病状の進行やADLの予後予測が、少なくても1ヶ月以内で悪化する可能性のある人は、1次判定から考えていかないと、現実離れした結果になってしまうと思うのです。
ハ‐ハ‐ゼーゼー
と声を大にして、叫んでいますが結局何にも変わりませんね。
看護協会でも、ターミナルを介護保険に組み込むことには疑問の声が多いです。
たしかに、2号被保険者の方にとっては3割負担は重く、出来れば介護保険で1割のほうがいいように思えますが、じゃあ39歳のひとはどうなの??
医療保険の中で、末期がんに関しては1割に減額できるとか、特定疾患に準ずる事が出来るとか、ほかにも考えられないんでしょうか・・?
国の予算、無駄なこと、まだまだたくさんあるでしょうに。
何とかならないものですか???
通常介護保険は65歳以上が対象ですが、40歳以上の方でも末期がんやある種の特定疾病の方は介護保険を適応できるようになってはいます。
でも、この介護度をめぐっては、いろんな問題が起こっています。
以前にも、「絶対介護度がつきます。」と言われてお引き受けした方が、亡くなってから要支援1で実費負担が出てしまったことをかきましたが、現実問題まだまだこういうことがあるんです。
「認定審査会委員は、要介護者等の保健、医療又は福祉に関する学識経験を有する者のうちから、市町村長(特別区にあっては、区長。以下同じ。)が任命する。」ことになっていて、医師や看護師、介護施設の管理者や、福祉系の方など多職種で構成されています。
委員は講習を受けて、介護度の決定にあたっては、自分の関係しない事例の審査をしますが、あくまでも客観的に判断して、疾患ではなく身体機能や認知症状など現在の生活上の支障がどれくらいかで判断します。
もちろん、審査基準もありますし、コンピューターでのロジックによる1時審査を見ながらの最終判断になります。
でも実際は、このロジックの作りかたに問題があるし、そもそも進行性の癌や神経難病などにこれを当てはめるのが間違いで、そこには末期がんや神経難病を見るにあたって絶対必要な予後予測がまったく考慮されていないんです。
たとえば、申請日が入院中なのか、退院後在宅でなのか。
調査日が、入院中なのか、退院後施設なのか在宅なのか。
医師の意見書には予後予測が書かれているのか。
そしてこの審査会が調査からどのくらいたっているのか。
これだけで、とんでもなく状態は変化しているし、かなりの確率で、審査会の時点では調査日確実に歩いていた人が、すでに亡くなっているか重篤な状態になっているわけです。
しかも疼痛管理は、内服だと加算されないんですよ。
オキシコンチン飲んでても、オプソ何包も飲んでても、鎮痛補助剤やNSAIDS使ってコントロールしていても、介護保険上では疼痛管理ではないそうです。
フェンタニールパッチや持続皮下注ならよくて、内服だと時間としての加算がない。
意味不明ですね。
しかも、片麻痺の人が、杖をついて誰かに見守られてトイレに行けば麻痺はあるし、見守りだし、杖も使っているから介護されているということになりますが、ターミナルの方でも自律の強い方は、どんなに痛くても苦しくても、這ってでも自分でトイレに行きますので、「出来る」と言うことになってしまいます。
これは、呼吸器疾患の人にもあてはまります。
どんなにSOP2が低くて、苦しくて死ぬ思いで着替えても、病態は安定していて麻痺があるので施設で全介助してもらっている人よりも、「手がかからない」と判断されちゃうんです。
こんなバカな審査ってないですよね。
だからこそ医師や看護師が配置されているのだと思うのですが、現状介護保険の審査は、予後予測ではなく調査の結果と医師の意見書のみでしか判断してはいけないんですよ。
区によっては、1次審査で介護度が低い場合は、事務局からケアマネにサービスの利用状況の確認をしてくれたりするところもあるそうですが、残念ながらここでは忙しくてそんなことはできないそうです。
あとは、関わったケアマネや看護師、病院が審査会の日時の確認をして、直近で「現状こういう状況で、こんなサービスを使っていて、このくらいの介護度がないと在宅の継続が困難です。」くらいの情報を提供して、事務局からも働きかけてもらうのが一番確実な方法のようです。
骨折や機能的に問題のあるケースは、入院中のADLが悪くて重い介護度が出たものの、実際は家に帰ると結構動けて次の審査会で介護度が軽くなるケースが多いですが、私たちのケースの場合は、入院中は点滴台ひっぱって自律していた人が、退院後数日から数週間で亡くなってしまい、介護度が何と出ようと、区分変更することもできないのが現状です。
出来ることなら、機能障害か内部障害かでロジックをわけるか、病状の進行やADLの予後予測が、少なくても1ヶ月以内で悪化する可能性のある人は、1次判定から考えていかないと、現実離れした結果になってしまうと思うのです。
ハ‐ハ‐ゼーゼー
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と声を大にして、叫んでいますが結局何にも変わりませんね。
看護協会でも、ターミナルを介護保険に組み込むことには疑問の声が多いです。
たしかに、2号被保険者の方にとっては3割負担は重く、出来れば介護保険で1割のほうがいいように思えますが、じゃあ39歳のひとはどうなの??
医療保険の中で、末期がんに関しては1割に減額できるとか、特定疾患に準ずる事が出来るとか、ほかにも考えられないんでしょうか・・?
国の予算、無駄なこと、まだまだたくさんあるでしょうに。
何とかならないものですか???
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