こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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びっくりするなぁ・・。

2011-10-17 16:39:14 | 訪問看護、緩和ケア
患者さんとの話の中でも、びっくりすることが時々あります。

今日訪問した患者さん。

上位頚損で首と肩がわずかに動くほかは、全く動きません。
もちろん痛みの感覚もありません。

でも、とても活動的でボランティアさんをお願いしては、積極的に社会参加もします。

金曜日は頚損連絡会の集まりで、地方から出てきた頚損の友達をつてれ、鎌倉を案内しに行ったそうです。
ちなみに、口ですべてを操作する彼の電動車椅子は250㎏。

動く姿は重戦車です。

鎌倉の八幡様を出た後、仲間を追って自走中、前から数人の人がやってきたそうで、彼はとっさにその人をよけようと道路側に車椅子をずらそうとしました。
そしてその途端、彼は15センチほどある縁戚から脱輪して、車道に横倒しになってしまったのです。

250キロの車いすごと、横倒しになり側頭部を打撲しましたが、幸い車道には車は来ず、頭のダメージもありませんでした。

実は、彼は10年ほど前にショートステイ先で散歩中、やはり縁石踏み外して斜度に投げ出され、運悪く通りかかったトラックに腕を轢かれて骨折するという事故にあっています。

まあ、いきなり車椅子が目の前に落ちてきたトラックのひとはびっくりしたことでしょうが、本人だってどれだけ驚いたことか・・。
今回は、周りにいた人たちが集まってきてくれて、中に介護職の人もいたようで、250㎏の車椅子をおこし、やはり巨体の彼も5人がかりで車椅子に戻してくれました。
そのあしで、鎌倉の病院に行きCTもとってもらい異常は認められませんでした。

かわりに、下敷きになった彼の肩から指先まで、擦過傷と青あざだらけで、痛々しいことになっていましたが・・・

「自分でよけようとしないで、足元も見えないのだから向こうによけてもらったら?」
「うん。そうなんだけど、急いでたんだよねー」

そんなわけで、今日はあちこち擦過傷の処置をすることに・・


日本の道路はまだまだ優しくありません。
凸凹段差だらけで、道幅もやたら狭い・・。

道路で車椅子の人に出会ったら、ちょこっとよけてあげてくださいね。


もう一つびっくりする話が・・

ストマのある患者さんが、ある病院に緊急入院したのですが、今朝になってステーションに電話が・・
「あの、看護師さん病院にパウチ交換に来てもらえませんか?」と。
「入院したのだから、病院の看護師さんに、やってもらってくださいね。」
「病院でパウチ交換ができる看護師がいないから、ご家族でやって下さいって言われたんです。」

・・・・

こちらのご家族は、もともとパウチ交換がどうしてもうまくできず、看護師がやっていましたので、ステーションに電話をしてきたようですが・・

は~びっくりした。
まさか、とは思います・・。
たぶん、なにかの勘違い?
無いですよね、そんなこと。

あまり患者さんを混乱させるようなことは、言わないでほしいなぁ・・。