こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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激動の1年だな~

2012-05-12 23:26:21 | 日々のあれこれ
私が厄年なわけではないのだけれど・・。

なにしろ、去年の秋からずっと、本当にしんどい年でした。
そして、これは今も現在進行形なわけで、これでもか。これでもかって追い打ちをかけるように、いろんなことが起きています。

そんな中でも、日々の生活は淡々と続いていくわけで、管理者としての仕事も、主婦としての仕事も、放りだすわけにはいかない毎日があるのです。

でも、本当はもうくたくたで、逃避なのかもしれないけれど、眠くて眠くて仕方がありません。
そのくせ、夜中に目が覚めたり、朝も早くから目が覚めてしまい、自分のバランスがとりづらくなっているのが不安です。
身体中が痛くて、身体もバラバラになりそうです。

「私、どこまで頑張れるかな~?」

なんて考えてみたり、なるようにしかならないのだから、流れに身を任せるしかない、と思ったり。

いままで、たくさんの患者さんにであって、まるで不幸の連鎖のように、苦しみの底に追い込まれていくご家庭を見てきました。

誰が悪いわけではなく、何故こんなにも辛いことが家族の中で起こっていくのか・・・、関わる私たちが絶句するような人生を歩まれていた方もいました。

でも、結局苦しんでいる人の、本当の苦しみはわからないわけで、どんなにわかろうとしても、それはしょせん他人事なのです。

でも、今は違います。

苦しみの中身は、全く違うかもしれないけれど、心の激しい痛みや、ぽっかりと口を開けた淋しさや、
言いようのない不安感や、出口の見えないトンネルの中でさまよう恐怖のなかで、私はそれが実感できるのです。

でも、不思議なもので、人間というものは苦しみの中でも少しずつ強くなれるのですね。

悲しみや、怒りや、苦しみに対して、少しづつ麻痺していくのでしょうか?
それとも、受け止めるすべを習得しているのでしょうか?

「肝が据わる。」

って言う言葉があります。

これは、半端な状況では座らないのだと言う事を知りました。

苦しみや不安の極限まで行って、初めて人は「肝が据わる。」ことが出来るし「腹をくくる。」事もできるのだと思います。

それでも、心は揺れ動きますし、それでも人は日常をこなしていくことが出来るのですね。

そして、その苦しみの中でも、人は笑うことが出来るし、希望を持つことも出来るのですね。

私は、強くなったのでしょうか。

「楽になりたい。」

心から、そう思います。

穏やかな、初夏の木漏れ日の中で、優しい気持ちで風を感じてみたい。


うららが、時折ベランダから空を見上げています。

ちょこんと座って、ベランダから小さな青い空を見上げているのです。

そこには、何が映っているのでしょうか?


大切な人は、大切な何かを、見失っています。

青い空を見上げることに、何の意味も感じないなんて、とても悲しすぎます。

暖かな日差しが降り注ぎますように。
香りのよい風を、胸いっぱいに吸い込めますように。

どうか、どうか、愛する家族が光に包まれますように。