こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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横浜の訪問看護事情

2012-05-26 22:31:10 | 訪問看護、緩和ケア
昨日は、19時から医師会立の訪問看護ステーション連絡会がありました。
もともと市の連絡協議会の前身として行われていましたが、市のステーション連絡会から協議会と大きくなり、いつのまにか無くなっていしまいました。
でも、やはり同じ医師会立のステーション同志、同じ悩みや痛みを共有できる仲間でもあります。
今回、鶴見区メディカルの栗原さんと、神奈川区の神川さんの音頭で、久しぶりに実現しました。

今日は、診療報酬改定についての勉強会と、お互いのステーション事情等の情報を交換することが出来て、本当に楽しい時間を過ごせました。

訪問看護事業協会調べでは、24年度の訪問看護ステーション数6151箇所、うち神奈川県は342か所と東京、大阪に次いで多く、そのうち横浜市内だけで140から150前後あるのです。

医師会立は、各区にもちろん1カ所づつあり、鶴見は第3ステ―ションまであります。

しかし、区内のステーション数はとてもばらつきがあり、栄区のように「訪問看護ステーションは1カ所しかありません。」と言うところから「8~9か所あります。」というところまであり、実情は各区で大きく変わってきているようです。

また、訪問看護ステーションはいくつかあるけれど、24時間を取っているところが医師会しかないので、神経難病とターミナルが集中してしまう。と言う悲鳴もありました。

医師会立の訪問看護ステーションでは、医師会との関係がそれぞれの最大の興味であります。

認定看護師や専門看護師の研修を認めてくれたり、お金も出してくれる理事もいれば、訪問看護に無関心の理事もいたりと、これも大きくお家事情は違うようです。

どちらにしても、お互いの内部事情がよくわかるので、それぞれのステーションで、理事に発言するのにも、かなり心強い情報元となりそうです。

そんななか、どうやら訪問看護やケアマネを、新手のぼろもうけビジネスにしているところが出てきているようで、本当にびっくりしました。

訪問看護ステーションが増えることは、地域にとってはとてもいいことなのですが、ステーションによっては熾烈な生き残り競争にもなりかねません。

訪問看護は、医師の指示書がないと始まりませんし、介護保険が始まってからは、ケアマネの影響も強くなっています。
ここに目をつけて、営業マンを病院にはりつけて、独占してごっそり、退院の時からケアマネごと持って行ってしまう大手事業所も出てきていると言う事です。
そういえば以前、訪問看護ステーションの中には、ケアマネさんに付け届けをしているところもあると聞いたことがあり、ちょっとびっくりしています。

ほかにも、かなりぎりぎりの手法で、ケアマネ、訪問看護、訪問介護など利用者獲得をしているところがあるよ、と聞きました。

なんだか、寒ーい話だなぁ・・と思いました。

いつも患者さんのために、地域のなかでみんなで見て行こうと思ってやってきましたから、いろんな事業所とも仲良くやってきたし、区内の訪問看護ステーション同士も仲良くやってきました。

でも、そういう新手のビジネスとしての訪問看護が乱入してきたら、瀬谷区はどうなっちゃうのかなぁ・・。
いやいや、瀬谷区は在宅の先生も、病院の連携室もそんな事では動かされないと思いますから、ちゃんと公正な目で依頼をしてくれると思います。

うちの場合は、医師会立なのに、医師会の先生があまり訪問看護を理解したり、必要と感じて頂けないので、やはり広報活動は必須なのだと思います。

うちもついこの前まで、亡くなられたり入院される方が多くて、空きが目立っていましたが、このところでいつのまにか詰まってきました。

あまり、無理な訪問をスタッフに強いることはしたくありません。
何年か前、あまりのハードな業務に、疲弊しきってしまった私たちがいます。
自分たちが疲れ切ってしまったら、患者さんにも影響が出てしまいますからね。
だからと言って、仕事がないのも困りものです。

これから、この業界はどこに向かっていくのかなぁ・・。

ところで、明日は朝から初めてのWEB上での単位認定試験です。

私の苦手な生涯発達心理学です。
教科書見ていいのに、何度到達度テストをやっても赤点ぎりぎりになってしまいます。
文章を読んでいるうちに、集中力が続かなくなって、ごちゃごちゃになってしまいます。
教科書自体も、なんか読みにくい、というか肝心なことがどこに書いてあるのかわからないというか・・。
私だけでしょうか・・とほほ。

これから、もう一度復習をします。
はぁ~。辛い。