うちのステーションは、お看取りまで関わる患者さんが多くて、エンゼルケアもご依頼頂くことがほとんどです。
お別れに際しては、状況に応じて自宅でのお別れの確認とともに、お別れまでの一般的な経過なども紙面を持ってお伝えします。
そして、その時にあちらに着ていく物を用意しておいてくださいと伝えます。
中には、それ以前に「私が死んだら、これを着せて欲しい。」と用意されている方、「お父さんの着ていく着物を、準備してあります。」と覚悟の決まった方もいらっしゃいます。
が、殆どは「どうしよう?!何がいいの??」「何があったっけ?」「え?ジャージしかイメージできない。」「家族で相談します。」中には「ここから選んでください」ということになります。
場合によっては、亡くなられてからお話をすることもあります。
結果、女性で多いのが着物です。
「これ、着せてください。」と言って差し出される着物。
もちろんそれぞれの患者さんにとっても、ご家族にとっても想い出深いであろう着物です。
ただ、これが全部揃っているかというと、意外にそうではないのです。
普段着ていた方が患者さんなので、そのご家族は実は全然着物のことを分かっていないことがあって、着物はあるけど付属のものがなかったりします。
まず長襦袢。
長襦袢があっても、半衿がない。
腰紐がない。
帯がない。
なんてことも・・。
うちのスタッフの年長者数人は、それでも対応できるのですが、中には「絶対に一人では着せられません。どうすればいいですか??」という声も多かったので、今日のカンファレンスのあとに、ご遺体への着付けの勉強会をしました。
講師は、着付けの免許皆伝ナースSA。最近はよくいろんなことの講師役を買って出てくれる、心強い常勤ナースです。
まずは、一般的な着物の着方をまずデモで見せてくれました。
そのあと、ソファーを二つ並べ、ベットに見たてて実際に検討しながら気付けていきました。
亡くなられる方の多くは、かなり痩せてしまっているので、身幅なども合いませんから、タオルをウェストに巻いたり、胸の上に脱脂綿を置き、テープで止めて固定し、補正してから着付けると綺麗に着せられます。
この時、長襦袢に半衿がついていないことがよくあります。
「半衿ありますか?」「??何ですかそれ?」
という会話になることもしばしばあります。
半衿は、着物を着た時に着物の下から覗く白い襟のことです。
これをつけて、できれば衿芯を中に入れると、えりがピシッとして、それに沿わせて合わせがきれいに行きます。
しかし、家人が亡くなり混乱しているご家族に、あまり面倒なことは言えません。
ナースSAは、あるときは三角巾を見つけ、それを半衿変わりにしたそうです。
亡くなられているので、動かないので中でもテープなどで固定し、きちっと着せれば胸元の形は整います。
先日私が伺った方は、半衿がクシャクシャになって外れていましたので、とりあえず手で伸ばし、全部付ける時間はないので襟足から30センチ位だけしつけて着せました。
それでも半衿があるとないとでは、雲泥の差になります。
そして、亡くなられたかたは、当然右前の合わせになります。
あとはおはしょりをどうするかですが、そのままだといくら隠れていても、納棺のときや移動の時、裾がダラっとなっていますから、私はちゃんとおはしょりをしたほうが良いと思います。
なので、体交しながら腰紐をきちっと締めることで、おはしょりの処理も綺麗にできます。
おはしょりをしたら、衿の裾を引っ張り、胸元を決めてから、伊達じめで締めればほぼ完成です。
帯は腰には巻かず、模様を見せるように、お太鼓の形にたたんでお体の上に載せれば、すごく綺麗です。
ここで、もと大手百貨店呉服売り場勤務の経歴を持つ事務Aいわく、付下げなどの模様は袖の外側にあるから、そういう場合は手を体に乗せて、袖の柄を見せるように置くんだよ。とのこと。
なるほど、着物にはそれぞれ見せる柄があるので、そこを中心にレイアウトすれば、いいわけですね。
でも、実際は掛物をしてしまうので、胸から上くらいしか見えませんが・・(^_^;)
ちなみに、男性はおはしょりはありません。
これでお着物は着せることができました。
みんな大丈夫かな??
ところで、話は変わりますが、腰痛はまだかなりひどくて、ちょっとした動作も電撃ビリビリで思うようになりません。
で、午後から時間をただいて、麻酔科のK先生を訪ねました。
「オー、はいはい。いいよやろう。」
と軽いー感じで快諾。
いつも優しいK先生は、患者さんにも優しい先生です。
子宮筋腫のOPEでエピドラ入れた時のイメージがあって、すごく痛いかと思ったら、局所麻酔の最初の一発目が痛かっただけで、あとはスムーズ。
あっという間に処置が終わりました。
薬液の注入と同時に、腰から足にかけて暖かくなり、その後1時間弱上を向いて寝ていました。
直後は、まだまだ痛くて、歩くのも変わりなかったのですが、時間が経つごとにどんどん軽くなってきました。
以前の痛みを10とすれば、半分以下にはなったような気がします。
明日の朝には、もっと楽になっているといいのだけれど・・。
そうだといいワン。
お別れに際しては、状況に応じて自宅でのお別れの確認とともに、お別れまでの一般的な経過なども紙面を持ってお伝えします。
そして、その時にあちらに着ていく物を用意しておいてくださいと伝えます。
中には、それ以前に「私が死んだら、これを着せて欲しい。」と用意されている方、「お父さんの着ていく着物を、準備してあります。」と覚悟の決まった方もいらっしゃいます。
が、殆どは「どうしよう?!何がいいの??」「何があったっけ?」「え?ジャージしかイメージできない。」「家族で相談します。」中には「ここから選んでください」ということになります。
場合によっては、亡くなられてからお話をすることもあります。
結果、女性で多いのが着物です。
「これ、着せてください。」と言って差し出される着物。
もちろんそれぞれの患者さんにとっても、ご家族にとっても想い出深いであろう着物です。
ただ、これが全部揃っているかというと、意外にそうではないのです。
普段着ていた方が患者さんなので、そのご家族は実は全然着物のことを分かっていないことがあって、着物はあるけど付属のものがなかったりします。
まず長襦袢。
長襦袢があっても、半衿がない。
腰紐がない。
帯がない。
なんてことも・・。
うちのスタッフの年長者数人は、それでも対応できるのですが、中には「絶対に一人では着せられません。どうすればいいですか??」という声も多かったので、今日のカンファレンスのあとに、ご遺体への着付けの勉強会をしました。
講師は、着付けの免許皆伝ナースSA。最近はよくいろんなことの講師役を買って出てくれる、心強い常勤ナースです。
まずは、一般的な着物の着方をまずデモで見せてくれました。
そのあと、ソファーを二つ並べ、ベットに見たてて実際に検討しながら気付けていきました。
亡くなられる方の多くは、かなり痩せてしまっているので、身幅なども合いませんから、タオルをウェストに巻いたり、胸の上に脱脂綿を置き、テープで止めて固定し、補正してから着付けると綺麗に着せられます。
この時、長襦袢に半衿がついていないことがよくあります。
「半衿ありますか?」「??何ですかそれ?」
という会話になることもしばしばあります。
半衿は、着物を着た時に着物の下から覗く白い襟のことです。
これをつけて、できれば衿芯を中に入れると、えりがピシッとして、それに沿わせて合わせがきれいに行きます。
しかし、家人が亡くなり混乱しているご家族に、あまり面倒なことは言えません。
ナースSAは、あるときは三角巾を見つけ、それを半衿変わりにしたそうです。
亡くなられているので、動かないので中でもテープなどで固定し、きちっと着せれば胸元の形は整います。
先日私が伺った方は、半衿がクシャクシャになって外れていましたので、とりあえず手で伸ばし、全部付ける時間はないので襟足から30センチ位だけしつけて着せました。
それでも半衿があるとないとでは、雲泥の差になります。
そして、亡くなられたかたは、当然右前の合わせになります。
あとはおはしょりをどうするかですが、そのままだといくら隠れていても、納棺のときや移動の時、裾がダラっとなっていますから、私はちゃんとおはしょりをしたほうが良いと思います。
なので、体交しながら腰紐をきちっと締めることで、おはしょりの処理も綺麗にできます。
おはしょりをしたら、衿の裾を引っ張り、胸元を決めてから、伊達じめで締めればほぼ完成です。
帯は腰には巻かず、模様を見せるように、お太鼓の形にたたんでお体の上に載せれば、すごく綺麗です。
ここで、もと大手百貨店呉服売り場勤務の経歴を持つ事務Aいわく、付下げなどの模様は袖の外側にあるから、そういう場合は手を体に乗せて、袖の柄を見せるように置くんだよ。とのこと。
なるほど、着物にはそれぞれ見せる柄があるので、そこを中心にレイアウトすれば、いいわけですね。
でも、実際は掛物をしてしまうので、胸から上くらいしか見えませんが・・(^_^;)
ちなみに、男性はおはしょりはありません。
これでお着物は着せることができました。
みんな大丈夫かな??
ところで、話は変わりますが、腰痛はまだかなりひどくて、ちょっとした動作も電撃ビリビリで思うようになりません。
で、午後から時間をただいて、麻酔科のK先生を訪ねました。
「オー、はいはい。いいよやろう。」
と軽いー感じで快諾。
いつも優しいK先生は、患者さんにも優しい先生です。
子宮筋腫のOPEでエピドラ入れた時のイメージがあって、すごく痛いかと思ったら、局所麻酔の最初の一発目が痛かっただけで、あとはスムーズ。
あっという間に処置が終わりました。
薬液の注入と同時に、腰から足にかけて暖かくなり、その後1時間弱上を向いて寝ていました。
直後は、まだまだ痛くて、歩くのも変わりなかったのですが、時間が経つごとにどんどん軽くなってきました。
以前の痛みを10とすれば、半分以下にはなったような気がします。
明日の朝には、もっと楽になっているといいのだけれど・・。
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