こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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在宅看護は、難しい?

2012-10-11 21:56:05 | 訪問看護、緩和ケア
再び、激しくざわめき立つ気持ちの揺れを押し殺して、何事もないように毎日が過ぎていきます。
どんなに自分がのたうちまわっても、どうにもならない流れの中にあっては、もうその流れに身を任すしかないこともあると・・・
そう自分言い聞かせて、ただただ、自分のなすべきことに向かっていくことだけが、私に残された責務だと思うのです。

そう、私は私のやるべきことをクリアしていく。
私のなすべきことの一つは、今の仕事と次の次代を担う後輩たちを育てることです。

1年前に依頼された、看護学校の「在宅看護」の特別授業ももうすぐです。
そのスライド作成をしながら、いったいどう伝えたら<在宅看護>をわかってくれるのか。
その楽しさを知ってほしい。
3校から、かわるがわる来る看護学生の、カンファの度に学生の発表を聞きながら、伝えたいことをメモってきました。

そのスライドもやっと出来上がりました。
90分では伝えきれにない在宅看護の奥深さを、少しでも感じてくれればいいなと思います。

それにしても、伝えることは、かくも難しいものです。


在宅看護論は、当然学校の授業で学んでいるはずで、「基本病院じゃないよ、家だよ。生活の場だよ。個別性だよ。」などという言葉は、耳にタコができるくらい聞いていると思います。

でも学生さんに「2時間おきに体位交換しないと褥瘡リスクがあります。」とか言われちゃうと、はぁ~と一気に脱力しちゃいます。

2時間ごと体位交換できる在宅のご家族を探すのは、至難の業です。
っていうか、2時間おきの体位交換なんて、家族にさせたことはありません。

何故なのかを、ついつい自分で言っちゃいました。
だめじゃん、考えさせないと。


物事の優先順位は、うわっつらの事象を眺めただけでは決められないのです。
少ない情報の中から、テキストの事例の受け売りではない問題点を抽出できなければ、個別性なんて言葉は使えないのです。

こういう感覚を、同行訪問を繰り返すことで、肌身に感じてほしくて、うちは訪問件数をけっこう多くしています。

うーん、学生さんには、もっと感動したり悲しんだり、びっくりしたり、感じてほしいんだけどな~。

目をキラキラ輝かせた学生さんは、どんどん前に出てきます。
知りたい、見たい、触れたいと思う気持ちがよくわかります。
そして、患者さんの言葉を敏感にキャッチします、
これは、看護師もそうですが回数ではなく感性だと思うのです。
テストの点数がどんなによくても、感じるものがなければ、患者さんと向き合うことはできません。


アンテナをいっぱい立てて、いろんなものをキャッチして、自分のなかに吸収できる力を養ってほしいなと思います。


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2 コメント

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聞きたい (Yamamoto)
2012-10-13 19:42:12
是非看護学生相手の授業聞いてみたいです。
きっと看護婦さん相手とは違い、
新鮮な気がします♪
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ほほほほ。 (こぶた部屋の住人)
2012-10-13 21:27:51
だめでーす。(^O^)
でも、伝えたいこと、たくさんありすぎて困ってしまいます。
先生みたいに、楽しいお話ができるといいなと思います。
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