称讃寺の和尚さんの独り言。お坊さんって こんなんでいいのかなぁ~と思いながらの毎日です。ナマクラ坊主のブログです。

浄土真宗本願寺派(西本願寺派)称讃寺の住職の瑞田信弘です。毎日忙しくしておりますが、ふと気づいた事を書いてみます。

昨日 書き忘れました。

2008年02月21日 00時49分30秒 | 独り言 ぼやき

お納棺、お通夜、葬儀式、初七日や法要には 親戚の未成年の方は是非とも出席させて下さい。80歳~90歳以上のお年寄りが亡くなった場合 お孫さん 次の代の曾孫さんがいることが多いですが 子が飽きる 塾がある 騒ぐ などの理由で親が代表して出席して 子供は出席させないことが よくあります。

お葬式に関する一連の儀式や法要は 大げさに言えば亡くなった方の人生の総括です。人の命が次々へと鎖のように繋がって行き 生を受けると年を取って必ず死が来るが 多くの子孫を次の世代へ残していく、と云うこと。○○家の一族の方々が集合するので 家計図的な説明を現実にすることができる。など等 教科書では勉強できない多くの大切なことが学べます。お祖父さんが亡くなって 自分の親が取り乱しているところを見せて欲しいです。臨終の様子、お納棺前のお布団の上でのお顔など 絶対に見せておくべきです。子供たちは死を直視し 命を感じます。これは とっても重要な体験です。

一昔前は 一連の葬儀に関する儀式は自宅で執り行っていましたので 自然に目にしていました。今は 意識して 見せておこうと思って行動してください。亡くなった方のお孫さんや曾孫さんが多少騒いでも 亡くなったお祖父ちゃんやお祖母ちゃんは 決して怒らないと思いますヨ。目を細くして微笑んでいると思います。