称讃寺の和尚さんの独り言。お坊さんって こんなんでいいのかなぁ~と思いながらの毎日です。ナマクラ坊主のブログです。

浄土真宗本願寺派(西本願寺派)称讃寺の住職の瑞田信弘です。毎日忙しくしておりますが、ふと気づいた事を書いてみます。

たまきさん 再コメント 有難うございます。

2010年02月09日 23時39分45秒 | 独り言 ぼやき

たまきさん 再コメント 有難うございます。伯母様が お寺の坊守様でいらっしゃったのですか!驚きました。

私は 昭和30年生まれの54歳ですが、私達の親の世代 昭和の一桁から終戦までに生まれた世代は、先の大戦の影響もあり 全ての人々が 想像を絶する様な大変な人生を送られました。長編小説が書けるくらいの大変な想いをして毎日毎日 頑張っていました。終戦で 男はいなくなり 食べ物も 着る物も 何も無い社会での生活をスタートし、昭和30年代40年代と 高度経済成長時代を駆け抜けたのです。皆 必死に生きました。必死に生活しました。前向きでした。目標がありました。自分を犠牲にしました。

時代は貧しく大変でしたが、絆がありました。人と人との結びつきは とっても深かったのではないでしようか?人と人が想いあって 気遣いあって 感謝し合って 生きていました。これこそが まさに 「生かされて 生きる」でしよう。

現代社会では 縁が薄くなりつつあります。お坊さん達が 「生かされて 生きる」との講話をして説明をしなければならない社会になってしまいました。

私達の親の世代は 「生かされて 生きる」など 当たり前で 説明など不要だったのです。

お2人の伯母様の人生をしんみり振り返って 「生かされて 生きている」意味を再度噛締めてみる事が、結果として たまきさんのこころの整理の手助けになるのかも知れません。

                                      称讃寺 住職