称讃寺の和尚さんの独り言。お坊さんって こんなんでいいのかなぁ~と思いながらの毎日です。ナマクラ坊主のブログです。

浄土真宗本願寺派(西本願寺派)称讃寺の住職の瑞田信弘です。毎日忙しくしておりますが、ふと気づいた事を書いてみます。

コロナの禍中です。お坊さんは大変です。

2021年02月19日 23時08分15秒 | お坊さんの独り言

コロナのワクチンの接種が始まりました。

日本人全体の集団免疫ができるのは 年内でしょうか。早くに摂取した人は 効果が落ちて来て 再度の接種が必要かもしれません。

夜の街のお店、居酒屋さんや飲食店、宿泊施設、飛行機などの交通機関、観光地、テーマパークなどの遊園地・・・、甚大な影響を受けています。

テレワークが大きく進みました。

コロナ禍は社会を早送りしている、とよく言われています。

自分で言うのも変ですが・・・、お坊さんも大きな影響を受けています。

三密を避けるとの事で、葬儀・法事等の宗教儀式が急ピッチで簡素化されています。リモート葬儀・リモート法事もzoomなどでやっています。

葬儀・法事等の為に 遠隔地から帰らないのが当たり前になりつつあります。遠い親戚や地域の自治会には声を掛けなくなってきました。

結果的に 小規模の葬儀になり、一日葬や直葬が飛躍的に増えました。七回忌や十三回忌以降の法事なんかは実施しないのが当たり前になりつつあります。

常々 葬儀や法要は面倒くさいと思っていたところに コロナ禍になって コロナのせいにして 法事を取りやめたりしています。

葬儀や法事のお坊さんの人数も ほとんどが私一人になってしまいましたし、儀式数が減りましたので 仕事の数も大幅に減りました。

葬式坊主と揶揄されますが ほとんどのお坊さんが 葬儀や法事等の宗教儀礼で生計を立てています。

お坊さんも 大変困っているのが実情です。お坊さんへのお布施が激減しています。

さて、コロナ禍が終息したら 夜の街や居酒屋・旅館、ホテル、飛行機や新幹線、観光地、テーマパークなどには お客さんが還ってくるでしょう。

コロナ禍が終息したら、・・簡素化のベクトルで小規模になってきた 葬儀や法事は コロナ禍以前の状態に戻るでしょうか?

大方の意見は、それは無いでしょう、との返事です。

飯が喰えなくなるお坊さんの数が 膨大になるということです。

最近の報道では 山陰地方の800年続いた浄土宗のお寺が廃寺になり 国のモノになるそうです。そんなお寺がゴロゴロ出てくるということです。

ただでさえ 宗教が無くなったと厳しい指摘を頂いている昨今、お坊さんとお寺がなくなっていったら 益々です。

将来的には 無宗教の国 日本になるのかもしれません。

どうしたらいいのでしようか?ご意見を頂きたいと存じます。

私が本を出しました。お読みいただけましたら幸いです。Amazonで買えます。



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