MARUMUSHI

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PENTAX SV整備③。

2011-02-28 23:58:52 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。

<分解(続き)>
7)つぎはコンデンサレンズととフレネル板を取り外す。

写真ので一番上の金属の囲みが一番下に、次に薄いガラス板がフレネル板で細かな溝が切られている側が上になる。
そして、その上にコンデンサレンズが乗っていて、これは凸面が上になる。最後に真鍮製の金属の枠が乗っている。
ゴミなんかがあったら、掃除しておく。
8)では、もうちょっと分解していく。この時点で、最初に外した、巻き上げレバーなどトップカバーを取るために外した部品類を仮組みしておく。あとあと色々作業がやりやすくなる。組上げ方は、外した順の逆でOK。
9)前面のカバーを取る。このとき、プリズムは除けておく。
前面四つのネジを外す。革がないので簡単。

外れると本体側と前面板の間に銅製のワッシャーが入ってる。押し付けられて固着してる事も多いみたいやけど、落ちてくる事もあるらしいので注意。

X, FP接点とはリード線などで繋がっていないので、安心して取れる。
9)エプロンを外す。
簡単。エプロン部のネジ四つを外すだけ。ポコッと取れる。
10)ここまでで、外れた、前面板とエプロンをメラミンスポンジで水洗い。ピッカピカになる。スッキリした。


PENTAX SV整備②。

2011-02-27 23:54:26 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。

<分解(続き)>
6)ペンタプリズムを外す。その前に、シャッターボタンを除けとく。乗っかってるだけなんで、作業中にどっかいかないように外しとくだけのこと。

ペンタプリズムは、下の写真の赤丸内のネジ三つで固定されてる。

ネジを取ると、簡単に外れて、下から、コンデンサレンズとかフレネル板が登場。この辺については後述。

プリズムは樹脂性カバーで覆われてる。このカバーはバネで止められている。バネをどっこいしょとどけるとカバーは退く。けど、SVでプリズム自体を外す必要は通常ないと思う(プリズムの鏡面を腐食させる原因になるモルトとの接触が無いため)。ま、練習なんで除けてみたけど。

それよりも、アイピースとの隙間の埃が気になるところ。赤丸内のマイナスネジを2つ外すと取れる。

こんな感じになってる。ちなみに凸面がプリズム側をむいて取り付けられている。間違って取り付けると像を結ばなくなる(実際やっちまった!(゜∇^*) テヘ♪)。

掃除したら、無水エタノールでレンズを拭いておく。レンズを押える金属製カバーとの間にモルトの押さえがある。もちろん劣化してるので取り替える。
後は、元に戻すだけ。プリズムのコンデンサレンズ側の面も軽く掃除しておく。埃とか小さな虫とかが入る時がある。


『HEREAFTER(ヒアアフター)』。

2011-02-27 19:55:46 | 映画日記
『ヒアアフター』観てきた。

本物の霊能力者と、彼に死者からのメッセージを聞いてもらうために集まってくる人々の話。
「この力は才能なんかじゃない。呪いだ」と彼は自分の力に疲れている。でも、縋り付く人を放っておけないお人好しだ。


人は死に相対した後は、やはり色々なことが変わる。
考え方も、人生観も、生き方も。
だから、常に死に近い所にいる霊能力者と呼ばれる人たちは疲れるだろうなと思う。本物なら尚更、さかしらにひけらかしたいとは思わないだろう。
死は人を絶望させる。だけど、死は避けようがないことだし、不偏的な事だ。誰にでも、公平に均等に起こる出来事。
だから、それにずっと縛られてはいけない。
いつかはそこから立ち上がり、歩き出さなければ。
来世(Hereafter)というものを信じるか否かは関係なく、死者たちはきっとそれを望んでいる。

これはきっと賛否が分かれるなー。。。という作品。
意味わからんよーな、わかるよーな。

個人的には、こういう、やや前向きな終わり方の作品は好きやから、そこそこの評価。



PENTAX SV整備①。

2011-02-24 19:47:38 | ジャンクカメラ
※このブログは、あくまで個人的な覚書であり、このブログを参考にして修理・分解を行ってカメラが壊れてしまっても一切責任は持ちません。

<参考文献>
水滸堂ジャンクカメラ研究室著、ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦!

<PENTAX SV>
カメラのナニワにて2100円で購入。
状態は、概観の汚れ、モルトの劣化があるものの、シャッター機構に問題はなし、の様子。この機種で多いといわれてるシャッター幕の劣化も全然無い。
もとから露出調整機構は無い。

さて、持って帰ってもうちょっと詳しく調べてみるか。

<カメラの状況>

とにかく外装が汚い。でも、不思議と革の痛みはほとんど無く、綺麗なもん。黒なんで目立ってないだけかもしれんけど。
レンズを付けてファインダーを覗いて見る。べつに極端な汚れは無い。PENTAX SPよりは明るくて見やすい気がするぐらい。タイマーだって正常。
問題として挙がってきたのは、
①モルトの劣化
②フィルムカウンターが0に戻らない
の二点のみで、②に関してはほっといても問題ないぐらい。
まぁ、実はもう一台SVが転がってて、こっちはフィルムの巻き上げも出来ない有様やし、練習がてら開けてみよう。

<分解>
参考文献を見ながら、まずは、軍艦部の取り外しにかかる。
1) フィルムの巻き戻しのクランクを外す。これは簡単。クランクが取れると、中からネジが三つ登場。

これも外す。あとはASA感度の記録部(メモになるだけで機能としては何も無い)兼タイマーだけになる。上に持ち上げればすぐ取れる。
2) シャッターダイアルは、バルブに設定しておいて、側面にあるイモネジ(マイナス)を外すだけ。バルブに設定しておけば元に戻すときに忘れないし、ネジが外しやすい位置に来る。上に持ち上げると外れる。
3) 最後に巻き上げノブの取り外し。巻き上げ軸カバーの側面にあるイモネジ(マイナス)を緩めて、カバーを取る。真ん中にマイナスネジが登場。これは逆ネジになってるんで注意しながら外す。枚数板がこれで外れる。

ギアが登場。これに引っかかってるストッパーを赤矢印の方向に軽く引っ張りながら持ち上げると、ギアと上に乗っている銅製のワッシャーが取れる。ギアについている小さなポッチに注意。フィルム室を開けると。このポッチはちょうどフィルム室の側に来るようになっている。これを覚えておくと元に戻すとき楽。
さて、次に下からカニ目が登場。

もちろん外して、下の変な形の金具も外す。
さて、すっきりしてきた。

ノブに乗っかってる黒い部分は上に持ち上げれば外れる。すると下からネジが2つ出てくる。これを外すと巻き上げノブが全部取れる事になる。
4) これで、軍艦のトップカバーを外すのに障害になるものは無くなった。トップカバー上面の左右にあるネジを外し、ファインダーの両脇にあるネジを外し、ゆっくりとカバーを持ち上げる。
一眼レフカメラの特徴である、ペンタプリズムが姿を見せる。

これだけで、一日かかった!
5) 外したトップカバーを洗おう。
最初は無水エタノールで擦ってたけど、めんどくさくなってきた。
( ゚Д゚)マンドクセー
ので、大胆にメラミンスポンジ(白い豆腐みたいなスポンジ)で水でジャブジャブ洗う。最後は中性洗剤で洗う

見違えるほど綺麗に。
(*'▽'*)マァ、ナントイウコトデショウ。。。