『シン・ウルトラマン』を観てきた。
バックグラウンドとしては『シン・ゴジラ』のアフターストーリーって事なんかな?
でも、その辺はあんまり気にしなくても良いと思う。
とにかく、巨大怪獣が頻繁に訪れるようになった世界で、原因は外星人と呼称される宇宙人たちによる侵略の一環、ということで良いと思う。
外星人たちから見れば、バカみたいな駆け引きであろう人間の政治の中で、人間は生きていこうとする。秩序を捨ててしまえば、それは侵略されてしまったのと大して変わらないのかもしれないね。
外星人の中では、他者への信頼というのは弱者のすることなんだろうか?力を持てば、他者という不確実なものに頼る必要はないだろう。
人間と融合したウルトラマンは膨大な量の本を猛烈な勢いで読んでいく。彼は何を知ろうとしていたんだろうか?人間に比べて圧倒的に知能がある彼に、人間から何を学ぶことがあったのだろうか?
世界は偉人たちの水準で動くわけにはいかない。
いかなる天才も数万の凡人がいなければ何もできない。
圧倒的な力を持つウルトラマンでも勝てない者はいる。
答えを出すのは弱きゆえに群れる人間の集約した力。思い思いの考えはあれど、人間を直列にあるいは並列につなぎ合わせれば、ウルトラマンに比肩してあまりある力が出せる。
それでも、僕は思う。
ウルトラマン。
君はなぜ、そこまで人間を信じることが出来るんだ?
君は人間を守ってくれても、君を守ることは一度もできなかった。
君に最後まで頼るしかなかった。それなのに、君は最後まで人間を信じてくれた。
人間は人間をどうやって信じればいいんだ?
どうやったら、そんなに人間を好きになれるんだ?
教えてくれないか、ウルトラマン。