『のんちゃんのり弁』を観てきた。
31才の女性が主人公。
子供(女の子)がいます。
仕事がありません。
お金もありません。
夫は捨ててきました。
今までずっと、あまり何も考えずに生きてきた女性が実家に戻って弁当屋を開くまでの物語。
水商売をやってみたり。
チラシ配りをやってみたり。
どれもこれも巧くいかず、ダメ夫は邪魔するばかり。
それでも彼女は自分のやりたい事を見つけ、それを実現するために歩きだす。
色々な人に支えられながら。
人は何でもかんでも一人で抱えていくことは出来ない。
何かに対して責任を持つためには、何かを犠牲にしなきゃいけないのだ。
なんでも自分の物にしようとしていると、どれも上手くいかなくなる。
だからこそ、人と人は支えあわなければいけない。
弁当屋の開店の日。
完成間近の弁当を前に、主人公の彼女は仕上げに使う海苔を千切りながら涙を流す。
別れた夫のこと。
母のこと。
子供のこと。
自分をここまで支えてくれた人達のこと。
ここまでやれた自分のことを思って、彼女は泣く。
そして、晴れた空の下、真新しいランドセルを背負った娘の背中を見て笑う。
明日からの人生に期待を持って。