MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『ヤギと男と男と壁と』。

2010-08-29 22:08:22 | 映画日記
『ヤギと男と男と壁と』を観てきた。
アホな話やなぁーと思うけど、かなりの部分で実話が含まれてるってのが、事実は小説よりも・・・ってヤツやな。

正義を掲げながら破壊と殺戮を繰り返す戦争のための兵士よりも、愛と平和のために戦争を失くす兵士のほうが今の世界には必要なことやとは思う。
とはいえ、この理想を”エスパー部隊”なる超能力者集団が、バシッと実現してくれるかっつったらそりゃ無理や。
( ̄○ ̄)ア( ̄о ̄)ホ!
超能力があるか無いかっていう問題じゃなしに、あろうが無かろうが関係なくそりゃ無理やわ。

けど、世界は確かにジェダイの騎士を求めてるし、フォースの力も出来れば借りたいとこやわ。


それにしても、ユアン・マクレガーに対して”私はジェダイの騎士だ”っていうセリフは吹き出すよなぁ。
(* ̄m ̄)プッ


『toilet』。

2010-08-29 00:59:10 | 映画日記
『toilet』を観てきた。

母が死に、残ったのは、
オタクの兄(アメリカ人)。
ひきこもりのパニック障害の元ピアニストの弟(アメリカ人)。
わがままな妹(アメリカ人)。
センセー(猫)。
そして、バーチャン(日本人)。
そんな4人と1匹の日々。

問題だらけの家族だけれど、ちょっとずつ前に進んでいく。
お互いの違いを認め合う。
それぞれに独特の文化があり、そこそこで違う生活様式がある。
その違いの象徴がトイレなのだ。和式、洋式、ウォシュレット、右手は使わず左手で拭くなどなど。

そして、全ての人はフェイクではない。
手段がエアギターというフェイクでも、それを演じる人は本物なのだ。
自分を押さえつけず、本物を感じる姿でいること。
それがCoolな生き方だ。


『キャタピラー』。

2010-08-29 00:37:51 | 映画日記
『キャタピラー』を観てきた。

評判ほどではないなぁ。。。
( ´ゝ`) 
時代は第二次世界大戦後期。
戦争で両手両足と声を失い”軍神”となって帰ってきた夫と、
その夫の異常なまでの性欲と食欲に戸惑いながらも介護し、次第に狂って行ってしまう妻の物語。


これは反戦映画か?
と問われれば、ちょっと違うような気がする。
狂った世界で生きぬくために、狂っていく人達を描いた映画。

最初は夫の姿を正視することさえ出来なかった妻が、徐々に夫に対しサディスティックでエゴイスティックな行動に出始める。
夫をわざと衆目の前に晒し、自分は”軍神”と崇められる夫を甲斐甲斐しく世話する妻を演じる。それでいて自宅では夫を性的に暴行する。
夫は、周囲から崇められることを嫌悪し怒りさえ抱いているが、”軍神”である手前、人前では暴れることすら出来ない。
また、戦いの中で犯した自分の罪の幻想に押しつぶされそうになる。
妻のサディスティックさと、時折見せる優しさに彼は板ばさみになっていく。
狂った社会の中で生きていくと徐々に感覚が麻痺するのだろうな。。。

映画の最後、日本の敗戦が確定したあと、夫は入水により自ら命を絶つ。
死の一歩手前、彼は水面に浮かんだ自分の姿をじっと見つめる。
彼の目はこう訴える。
”軍神”は戦いが終わればただの肉塊だ。
いや、皆も気付いていただろう?俺は、ずっと前からただの化け物だと。







戦争は確かに残酷だ。
けれど、もっとも残酷なのは、スクリーンを通して他人事としてその残酷さを見ている観客なのだ。