R~i×a
なんじゃコレ!?
って言わないでちょっとだけおつき合いを。
オルポートとポストマンは噂の心理的分析をおこない、噂はこの掛け算で伝達するのだ!と提唱し、一定の評価を得ています。
- Rとは、流言の量。
- iとは、重要性。
- aとは、あいまいさ。
つまり、流言がどれだけ流れるかは、当事者にとっての「重要性」と「あいまいさ」の掛け算で決まるというもの。積で表わしているところがミソです。
当事者にとっての重要性が高ければ当然関心は高まる。でも、何にゼロかけてもゼロですから、「あいまいさ」がゼロなら、流言は生まれないことになります。知識が確立した、たとえば、「水虫」とか「イボ痔」とかいう病気なら「あいまいさ」ゼロですからそれそのものの流言は聞かない。でも、新型インフルエンザは、特に5月時点なんかではH5N1で刷り込まれた知識も混入して「あいまいさ」が最大化していました。その後、色々様子が分かってきて、やや軽減してきましたが、今後も「遺伝子再集合」「基礎疾患無き英青年のウイルス性肺炎死」はじめ「あいまいさ」が跳ねあがりそうな要素がいっぱいです。
何かわかった事があれば、わかり次第”ちぎっては投げ”式にコンスタントに繰り返し社会への情報提供をするのが、地味だけど確実な対策になります。当ブログも微力ながら尽力したいと思います。
「重要性」。 新型インフルエンザは自分自身の、家族の、身近な人の生命にかかわるのかどうか。 ちょっとここのところ、日本国内で犠牲者が出ていなくて軽症者中心(英豪加はじめとてもそんな状況やないですが)ですからレベルダウン気味ですが、たとえば、「日本で最初の犠牲者発生」とか「ICU入院者」とかボンと跳ね上がる要素が控えています。噂対策のアクセルをぐっと踏み込むべき時の目安になります。
「重要さ」と「あいまいさ」の積。 これを基本軸に頭に叩き込んでゆきましょう。