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トーゴ→ドイツ・米へ飛び火のラッサ熱騒動全貌

2016-03-31 13:09:37 | ラッサ熱

ラッサ熱がドイツ・米へと飛んだ騒動の全貌がWHOから発表。

  1. インデックスケースは47歳男性。米国の慈善団体NGOで活動の医師。
    トーゴで医療活動。2月12日嘔吐と発熱で発症。当初、マラリアの診断で治療を受ける。(当然)改善しないので2月25日になってドイツ・ケルンへ緊急移送される。しかし到着翌日の26日に亡くなってしまう。ラッサ熱の検査結果が確定したのは剖検によってであり、死亡後の3月9日。
  2. 米国に飛んだ(緊急移送)ケースは、33歳男性。医療助手としてインデックスケースのケアにあたっていた。3月5日にトーゴで発症。隔離されたのは9日。12日にアトランタのエモリー大学病院に緊急移送されて隔離治療中。
  3. ドイツ国内で感染した(国内感染)ケースは葬儀社社員。3月2日にインデックスケースの遺体にふれた(この時点では、ラッサ熱の遺体とは認識されていない。ラッサ熱と確定は1週間後)。3月10日にラッサ熱検査うけたが陰性。12日の再検査でようやく陽性。
  4. コンタクトトレースの対象はトーゴで13例、米で1例、ドイツで52例。

今回の先進国に飛んだ経緯については全貌が明らかになりました。
先進国においても、確定診断まで時間がかかって2次感染が出てしまうというのは、話題になっていない時点の第一例では仕方がないというのが教訓でしょうか。

とはいえ、難治性マラリアの仮診断で送られてきたケースをちゃんと剖検してラッサ熱だと診断したドイツはキチンとした国だとはいえるでしょう。

ソースはCIDRAP
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2016/03/more-details-emerge-german-us-lassa-cases-linked-togo

More details emerge on German, US Lassa cases linked to Togo

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