新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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ラッサ熱騒動でナイジェリア保健大臣が大見得きれど疑問多し

2016-02-23 08:06:06 | ラッサ熱

通常の散発とはちょっと様子が違うナイジェリアのラッサ熱騒動。保健大臣が楽観的コメント出せどすかさずProMEDが突っ込む展開。

  • ナイジェリア保健大臣Minister of State for Health Dr. Osagie Ehanire 、教育病院で演説し、ナイジェリアのラッサ熱の数字は、確定診断83例、死亡58例と公表、ナイジェリアのラッサ熱は下火に向かいつつあり、この教育病院はとても良い仕事をしていると話した。
  • この演説に対してProMEDコメント。そもそもこの数字はいつの時点の数字なのかさっぱりわからない。前回ProMEDの数字では、2・12時点で疑い178例死亡108例。78例確定で49例死亡。だったはず。また、対策うまくいっていると言うが、ラッサ熱対策にはネズミ対策がうまくゆく必要があり、それはとても難しい。村レベルで対策が行われている気配はまったく無い。

アフリカに在勤したことのある人なら、手に取るようにわかる話でしょう。要人の長々長々長々とした大言壮語演説。統計の無茶苦茶。中央政府とムラレベルの絶望的なまでのコミュニケーション欠如。。。そんなことが一挙に、多少の懐かしさとともに蘇ってきたやりとりでした。

ソースはProMED
http://www.promedmail.org/post/4039559

 


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