新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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H1N1とH9N2混ざったら怖いゾ!(中国)

2011-03-03 08:07:36 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

中国農業大の報告。H1N1とH9N2を交雑させたら「重症肺炎・浮腫・出血」症状を呈する病原性の高いやつが8種類出来たぞ!と怖い話。

  • マウスの動物実験。
  • H1N1とH9N2を遺伝子交雑させたものを127種類試作。
  • うち8種類から、病原性が高いものが確認された。その症状は重症肺炎・浮腫・出血。
  • これまでH9N2の病原性は高くないとされてきたが、今後、交雑次第によっては脅威となる可能性があることを指摘。

ここのところ少し脚光があたっているH9N2ですが、先般の症例報告で、実際に認識されているより多数あるのではと推測されていたこともあり、要注意です。今回は実験室内の話ではありますが、これが家禽市場なぞで起こったりしないことを願うばかりです。

あと、「重症肺炎・浮腫・出血」を呈する、病原性の上がったウイルスのつくり方も明らかになったわけで、これが、おかしな意思をもった人間に渡らないこともあわせて願いましょう。

ソースは3月1日付strait times↓
http://www.straitstimes.com/BreakingNews/TechandScience/Story/STIStory_640116.html

H1N1 and bird flu virus produce dangerous hybrids

 

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