甲子園きっぷ  yama’s stadium☆彡

~球児たちの あしあと~

2011年 選抜高校野球 加古川北高校 公立魂Ⅱ

2011-02-02 | 2011 春 ☆ 甲子園

秋季近畿大会 1回戦 大阪桐蔭戦 
6回表の貴重な追加点は「必然」な1点だった・・・


2010年 秋季近畿大会 1回戦

          1  2  3  4  5  6  7  8  9

加古川北   0    0  0  0    0  0  0   2

大阪桐蔭   0  0  0  0  0  0  0  0  0    0


  ~加古川北 運命の一戦 Ⅲ~

6回表、加古川北は無死三塁の絶好機をつぶしかけていた。
強攻が裏目に出て、内野ゴロで突っ込んだ三塁走者が憤死。

局面は2死一塁となり、長打でもなければ追加点は望めなくなっていた。
だが、相手がすきを見せた。
大阪桐蔭の2番手投手の4球目がワンバウンドし、捕手のミットをかすめて後方へそれた。

「自分は投手だし。相手も油断しているはず」

加古川北の一塁走者、井上真伊人は全速力で二塁をけり、迷わず三塁をねらった。
捕手がバックネット前でボールをつかんだ時、井上は既に三塁ベース手前に達していた。

果敢な走塁が動揺を誘い、続く5球目も暴投。

2点目のホームを踏んだ井上は、沸き上がるベンチに向かって拳を握った。
連続暴投で転がり込んだ2点目。

周囲の多くは幸運と受け止めた。
だが、加古川北にすれば 「必然」 の攻めだった。

近畿大会を直前に控えた10月中旬、福村順一監督は紀三井寺球場を1人で訪れた。
球場の形状やベンチの様子、風向きなどを自らの目や肌で確かめておきたかった。

目についたのはファールゾーンの広さだった。
特に本塁からバックネットまで距離があった。
フェンスの跳ね返りも小さそうだった。

「捕手が後ろにそらせば二つ(先の塁を)狙えるな」

加古川北は普段から走塁にこだわってきた。

「普通にやっていたら私学に勝てない。ただ、走ることは誰にでもできる」と福村監督。

神戸国際大付などの強豪私学がひしめく激戦区。
絶対的な能力の差を機動力で埋めてきた。

毎日の練習は、キャッチボールやランニングではなく、ベースへの滑り込みから始まる。
試合でも、攻撃的なミスなら指揮官は責めない。

秋の公式戦の盗塁数は1試合平均2.92個
左方向への安打で一塁から三塁を陥れる走者も珍しくない。

「足」で拡大する姿勢が。大阪桐蔭を追い込む1点をもぎとった。

                                       神戸新聞スポーツ記事より



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TANIKO)
2011-02-03 15:35:26
少年野球でも高校野球でもそうですが
足を使うチームは、良い結果を残せていますよ
それにバッテリーが良ければなおさら結果が付いて来るでしょうね
練習試合が多いのは、実戦を兼ねて走塁や守備位置の確認など事細かにやってるのでしょうね

意味の無い練習試合と実のある練習試合があります
加古北は、後者の練習試合を沢山行なってるのでしょう

この不景気の中、まだまだ公立高校が上を目指せますよ
かつて強豪と呼ばれていた私学は、窮地に立たされ兼ねないのが現状でしょう

景気にスポーツが左右されるようでは、本当はいけないと思うのですが 日本は、そういった面では、まだまだ発展途上でしょうね

返信する
すごい数ですよね。 (yama)
2011-02-03 18:45:37
TANIKOさん
こんばんは。

甲子園で練習の成果が最大限出せると良いですね。
チャンスは公立私立関係なく同じようにやってきますから果敢に攻める全力姿勢ですね。

今日、仕事が加古川北校の近くであり、学校の前を通りました。
外壁フェンスにセンバツ出場の横断幕を見つけ・・・
通りかかった自転車のおじさんの視線は若干感じながらそんなの無視して写メ撮りました
びょ~きですね
でも応援しないと
返信する

コメントを投稿