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隊長の地元 文京区内や近隣を散策する「街歩き」シリーズの第15回は、“駿河台” にそびえる『ニコライ堂』と、『お茶の水』をお送りします。
『ニコライ堂』へのアクセスで一番近いのは、JR総武・中央線 御茶ノ水駅の「聖橋口」。
前回ご紹介した『湯島聖堂』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c66cd33b56232b9d53fbdf8f90cefb04 や、
『神田明神』⇒http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6bbf24d955f5f7bd7fb2216686b19721 と同じ出口です。
『ニコライ堂』は通称で、正式名称は「日本ハリストス正教会復活大聖堂」。
明治24年 (1891) 竣工。
ロシア工科大学シェチュポフ教授の原案を、鹿鳴館などを手掛けたことで知られるイギリス人建築家 ジョサイア・コンドル博士 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/29f9a7fbe10eeb84d639ca3f3ac96f80 が設計施工しました。
敷地は江戸時代、定火消屋敷のあったところです。
大正12年(1923)関東大震災で鐘楼が倒壊、それによってドームも崩壊しました。
昭和4年 (1929) 岡田信一郎により設計・再興されました。ドーム頂上までの高さは35m。
日本では有数のビザンチン様式の建築で、昭和37年 (1962) 年に国の重要文化財に指定されました。
この日は日当たりが良く、敷地内には『ニコライ堂』を写生されている方が何人もいました。
次に向かったのが、『お茶の水の石碑』です。
場所は「聖橋口」とは反対側のJR総武・中央線 御茶ノ水駅「お茶の水橋口」前の交番の脇にあります。
ここを「お茶ノ水」と呼ぶようになったのは、二代将軍徳川秀忠が鷹狩りの帰りに、神田川北岸の高林寺(現在の順天堂病院一帯にあり、明暦の大火後、文京区向丘に移転) に立ち寄った際の故事から来ています。
寺の境内に出た名水でお茶を点てて飲んだところ、ことのほかおいしかったので、将軍家の茶の湯に用いられるようになったことから、「お茶ノ水」と付けられたそうです。
この湧き水は、掘割の拡幅のとき無くなって、現在はこの場所に石碑が建てらています。
『お茶の水の石碑』前の道路を明治大学の方へ2~3分行くと、「グルメ」で紹介した『ナポリの下町食堂』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/78d9d6b6b820e07ad70773035b3f8d3c があります。
最後に向かったのが、『お茶の水貝塚』です。
貝塚があるのは「聖橋口」から直ぐの「東京医科歯科大学付属病院」の構内。
周りが植栽で囲まれていてなかなか見つかりませんでした。
昭和27年 (1952) 地下鉄丸の内線御茶ノ水駅建設工事の時に発見されたのが、『お茶の水貝塚』です。
15種類ほどの貝と人骨、獣骨も発見されました。土器は縄文文化時代のものでした。
本郷台に入り込んでいた東京湾で魚貝をとり、雑木林の獣や鳥を狩って生活していた祖先の遺跡です。
『お茶の水貝塚』を見て、『聖橋』に戻りました。
『聖橋』は、昭和2年 (1927) 架橋、関東大震災の復興の一つとして完成されました。
コンクリート製で、欄干その他は岡山産の花崗岩を使用しています。橋名は東京市が公募しました。
『湯島聖堂』と『ニコライ堂』の二つの “聖” を結ぶ橋として命名。
『聖橋』の上から『お茶ノ水橋』方向を眺めると、「御茶ノ水駅」改修のため、神田川に足場を作っていました。
『お茶ノ水橋』は、明治24年 (1891) 鉄橋として架けられ、昭和6年 (1931) に架け替えられました。
尚、『ニコライ堂』を含む、お茶の水(御茶ノ水)地区の建物の地図はこちらでご覧いただけます⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/03f4bb16b6d51caf3fcbbd7481f9cd17
==「街歩き」バックナンバー 一覧==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/c2c437caab6ac1e2be19246ef261eea9
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第2回 2012/1/3 『神田明神』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6bbf24d955f5f7bd7fb2216686b19721
番外編 2012/1/17 『大阪・通天閣』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/285927993eacc23480b2adb52059af9b
第3回 2012/2/8 『本郷の教会』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/25bcd129eea3f9c1bb293a8ad25ebc3f
番外編 2012/2/21 『梅はまだかいな!?』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/23899761bbd3f2ed37872e1fc5b1074c
第4回 2012/4/30 『文京シビックセンター』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/08c4444122679eb71808ad22214e0098
第5回 2012/7/29 『文京 朝顔・ほおずき市』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c309ca3841d10f1c2eb7f00c4cd8c0a9
番外編 2012/9/30 『Tokyo Station Reborn』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/554bb816dfbf0fbccf772027a7e217c5
第6回 2012/10/8 『京華通り・越中おわら』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/75e82b1a44a2e6d5a5bda1a9f62b3c76
第7回 2013/3/21 『伝通院』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bcbb1ff4950c69e415b875d4a929dc46
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第10回 2013/8/30 『迎賓館赤坂離宮』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/279191113ca4c557a59dc09ad72154f1
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第12回 2013/9/28 『東大の門』(その1) http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/780ae83bc27114fcd10db69f110a1817
第12回 2013/9/29 『東大の門』(その2) http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2839f0165062adf748ffb9c39d658fdd
第13回 2013/10/16『円乗寺“八百屋お七の墓”』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bac1ad44e749ed301e1ace3550a2fcbc
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第14回 2014/1/8 『湯島聖堂』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c66cd33b56232b9d53fbdf8f90cefb04