隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

学ぶ 23課 『「冬のソナタ」から10年-いま「韓流」を考える-』

2014年11月20日 | 学ぶ

隊長が行った展示会・講演・セミナー・発表会や考えた事等「学ぶ」の第23回は『「冬のソナタ」から10年-いま「韓流」を考える-』です。

 


韓国ドラマ「冬のソナタ (以下:冬ソナ)」がNHK で繰り返し放送されていたのが2003,2004 年で、それから10 年が経ちました。


以前にも書きましたが「韓国ドラマ」は、ほとんど観なくて、これまで観たのは、放送年代順に

冬ソナ

ガラスの靴http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/26eb12fef3b2d37eee6fe0dae5827556

天国の樹http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ac167dd79439fd9b0134c601f9d3a22e 

シークレット・ガーデンhttp://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4c32a93806ed674aa2fc935418a2e3c7

の四作品くらいです。


けれども「韓流ブーム」に関して、何らかの考察をしたいと考えていたところ、『「冬のソナタ」から10年-いま「韓流」を考える-』と題した学術講演会が東洋大学で開かれることを知り、行って来ました。


日時は11月18日(火) 13:30~15:00。場所は東洋大学白山キャンパスの5号館(井上記念館)1階 5104教室。講師は、東洋大学社会学部教授の松本 誠一さんです。

 


久しぶりに訪れる東洋大学は、塀がなくなり新しい校舎も建って、綺麗に整理されたキャンパスに変わっていました。

 


講演開始前に200人は入れる教室がほぼ満席になりました。松本教授も述べられていましたが、女性が殆どと思われた聴講者ですが、意外と男性の数も多かったです。

 


主な内容は;


1) 日本で「冬ソナ」は、NHKで2003年~2004年末まで4回放送されてブームになったが、韓国ではKBSで2002年に一度放送されただけ。

  2004年にはKBSの取材クルーが東洋大学を訪ねてきて「どうして日本で冬のソナタがこんなに人気があるのか」と質問された際には、彼らを納得させられる回答は与えられなかった。


2) 「韓流ブーム」以前、1988年のソウル五輪前後の1987年~1991年のNHK紅白歌合戦にチョ・ヨンピルなど、最大4人の韓国人歌手が出演したこともあった。


3) 「韓流ブーム」以前の韓国映画は、NHK教育テレビなどでたまに放送される程度だった。視聴率は低かったが、一部ファンは注目していた。


4) 「韓ドラブームは終わった」と言われるが、テレビ番組表を調べると、2012年に170本/週、2013年に141本/週 放送されている。

  少なくなったけど、「人気がなくなった」と言えるほど、番組数は減っていない。「ブーム」から「ジャンルの一つになった」と言えるのでは。


5) 最近の研究から、韓流の主なファン層である中高年女性たちは、「冬ソナ」から始まった韓国エンターテインメントへの関心をここ10年間維持している。

  更に能動的に消費対象を求め、消費している。他国の韓流ファンは主に若い層だが、日本は中高年女性中心。


でした。

 


講演を聴き終えた感想ですが、「韓ドラ」ファンの教授が、自らの体験を踏まえ「韓流ブーム」を事象面からのみ捉えていますが、韓国と日本の比較文化論的考察があっても良かったのではないかと思いました。

 


== 「学ぶ」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/f5db9e9e6a9e758b72bc946d007772f7

1~5課  省略

6課 2013/1/30 『光HOUSE新宿 ショールーム』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/01/house_dcc3.html

7課 2013/2/1 『講演 資生堂海外事業の38年間を通して』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/02/38_80ab.html

8課 2013/2/18 『セミナー アジア進出戦略』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/02/post_2db8.html

9課 2013/4/8 『新しい教科書』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/04/post_2b2e.html

10課 2013/7/10 『何とか丸暗記出来た』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/07/post_488f.html

11課 2013/12/11『印象派を超えて 点描の画家たち』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/12/post_9f00.html

12課 2014/1/9 『国産漆の危機』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/01/post_131f.html

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18課 2014/7/26 『2006年W杯出場国中国語表記』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/07/18_2006w_ed3f.html

19課 2014/8/26 『安楽死問題を考える』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/08/19_a883.html

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21課 2014/9/11 『だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/09/21_1537.html

22課 2014/10/6 『中国高速列車の命名権販売を考える』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b3e7fa9afa1426a5f29bb4976b726434

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