九州地方のほぼ中央に位置する 熊本県 は、世界有数のカルデラを持つ 阿蘇の山々 をはじめ、有明海や八代海、天草の島々など豊富な自然に恵まれた場所です。
「火の国」と呼ばれる熊本ですが、実は地下水に恵まれた「水の国」でもあります。降雨量が多いことや水を蓄える森林の多さ、さらには水がめの役割を果たす地下水盆の存在がその理由です。熊本県内全域を見渡すと、湧水源はなんと1000ヶ所以上にのぼり、熊本県民の生活用水の約8割が天然地下水でまかなわれるほどです。軟水や硬水など、ポイントによって異なるタイプの水が湧き出しているのも、熊本県の水の特徴です。県内各地の蔵元で生まれる個性豊かな酒は、こうした水の恵みに支えられています。
酒を造る上で必要なのは、粒が大きくしっかりとしていて精米しやすく、ほどよくきれいに溶ける米。このように酒造りに適した性質を持っている米を、「酒造好適米」と呼びます。14年の歳月をかけて平成26年(2014)に開発された、熊本県初のオリジナル酒米品種「華錦(はなにしき)」がまさにそうです。
酒米の最高峰「山田錦」と、県の育成品種で倒れにくい「夢いずみ」を掛け合わせることで、酒蔵にとって仕込みやすく、農家にとって育てやすい米となりました。淡麗辛口から、芳醇タイプまで醸す味わいも幅広く、熊本の清酒はさらにおいしくなりそうです。
熊本は、清酒だけでなく、九州北部の麦焼酎や、大分・宮崎で盛んなそば焼酎、鹿児島の芋焼酎など、九州各地の焼酎文化が交わる土地です。そうした風土を反映してか、ひとつの蔵で米や芋・麦といった異なる原材料を用いた焼酎を手がける蔵も、たくさんあります。
熊本酒造組合に加盟している酒造業者は、令和5年9月現在、13社です。
「隊長のブログ」では、そんな熊本県産の清酒・焼酎を、これまでに六銘柄を紹介しています。
詳細は、下記の銘柄一覧をご参照下さい。
==「熊本の酒」 銘柄一覧 ==
(所在地:蔵元名:銘柄)
2. 球磨郡水上村 「大石酒造場」『球磨焼酎 特別限定酒 大石』
5. 葦北郡津奈木町 「亀萬酒造」『亀萬 辛口純米酒 PLUS 9』
6. 上益城郡山都町 「通潤酒造」『純米酒 「のんびり、ゆったり、まぁるい時間。」』
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