隊長が、これまでに観た「映画 」を紹介するシリーズの第162作品目は、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』をお送りします。
『PLANET OF THE APES(プラネット・オブ・ジ・エイプス)/猿の惑星』(原題:Planet of the Apes)は、2001年7月27日に公開されたアメリカ映画。日本での公開は、同年7月28日。
1968年に公開された『猿の惑星』の “リ・イマジネーション(再創造)”版です。
監督は、鬼才 ティム・バートン(Tim Burton)。
主演は、マーク・ウォールバーグ(Mark Robert Michael Wahlberg)。
共演者は、ティム・ロス(Tim Roth)、ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)、マイケル・クラーク・ダンカン(Michael Clarke Duncan)、ほか。
あらすじ:時は、はるか未来の2029年、惑星間の偵察を任務とするスペース・ステーション、オベロン号は電磁嵐による宇宙空間の異常を発見します。
特殊訓練を受けたチンパンジー・ペリクルーズが調査のため送り出されますが、通信が途絶。宇宙飛行士レオ(マーク・ウォールバーグ)は、上官の制止を無視してペリクルーズの後を追いました。
しかし、レオの偵察ポッドは近くの惑星に墜落。危機一髪のところで緊急脱出したレオでしたが、逃げ惑う原始的な人間を狩って楽しむ、言葉を話す猿の武装集団と遭遇し愕然とします。この地は、猿が支配する「猿の惑星」だったのです!
その後、猿の軍隊に捕らえられたレオは、猿の将軍・セード(ティム・ロス)に危険人物として睨まれますが、人間に好意的なチンパンジー・アリ(ヘレナ・ボナム=カーター)の助けを得て、数人の仲間と共に街から逃走します。
そして、沼地に水没していたポッドから回収した通信端末を用い、オベロン号もこの惑星に到着済みであることを知ったレオは、地球帰還のために「禁断の地域」へ足を踏み入れますが、そこにあったのは数千年前に不時着して遺跡と化したオベロン号の残骸でした。。。
感想: 本作品を初めて観たのは、2001年の劇場公開時です。冒頭の画像は、その時の前売り券。料金が、1,300円でした。19年経っても、映画鑑賞料金は、それほど値上がりしていないのですね。
最近、改めて観ました。≪「猿の惑星」シリーズ≫は、1968年の第1作から、1973年公開の『最後の猿の惑星』迄、全5作です。本作は、28年ぶりに公開された“リ・イマジネーション”版になるのですが、暴力と知性を兼ね備えた猿たちと、支配されている人類の壮絶な戦い、と云うテーマは不変ですが、≪「猿の惑星」シリーズ≫とストーリーの関係性はありません。
そのため、≪「猿の惑星」シリーズ≫の原題が、「PLANET OF THE APES」と全文字キャピタルレターなのに、本作は「Planet of the Apes」となっています。
そこそこに面白く、スリリングな展開に少しは興味を惹かれましたが、ワクワクするような興奮はありませんでした。
鬼才 ティム・バートンが監督ということで期待して観たのですが、当てが外れた感は、当時もしました。
ラストで、地球に帰還したレオが不時着した場所が、米国・ワシントンの「リンカーン記念館」の前でした。見上げた大統領の像が、リンカーンではなく猿だったとの落ちですが、予想通りの結末で、斬新なエンディングではなかったです。
やはり、第1作の『猿の惑星』を観た時の衝撃度にはかないません。
そんな中で、レオ役のマーク・ウォールバーグが良かったです。1971年生まれのマークの30歳の時で、脂の乗った頃の作品です。
ブログで、これまでに、外国映画の邦題(日本語タイトル)の良い作品と悪い作品を挙げています⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5ea8aa4c56656e55bbdb8cfa491773aa が、この映画は、悪い例だと思います。
第1作の原題「PLANET OF THE APES」を直訳すると「類人猿の惑星」です。実際に、作品に登場するのは、猿だけでなく、オラウータンやゴリラもいるのですが、「類人猿の惑星」より『猿の惑星』の方がインパクトが強く、覚えやすいので良かったと思います。
その後の≪「猿の惑星」シリーズ≫の原題には必ず、「PLANET OF THE APES」が付き、邦題にも「猿の惑星」が付き、シリーズ感が湧きます。
ところが、“リ・イマジネーション”作品で、邦題にも新鮮味を出さなければいけないのに、原題と邦題を合体させた『PLANET OF THE APES/猿の惑星』と何のひねりもない日本語タイトルになっています。
『蘇った「猿の惑星」』だとか、『「猿の惑星」再創造』とか、相応しい邦題をひねり出す努力を、配給会社はしたのでしょうか。
==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~150 省略
Film151 2019/12/16『網走番外地 南国の対決』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36bdbc409dd433b38bf6a1ace78e5f64
Film152 2019/12/30『紙の月』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c2964d882b465238bd21369d6e5b662b
Film153 2020/1/2 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/938606ed09edbc2462abdb181b602559
Film154 2020/1/7 『WASABI』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d9f2c5d426f448a9ef643aadefdffb13
Film155 2020/1/12 『若草物語(日活)』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/41b69b41a18e3a1e0c2e2b37c1b6d8c6
Film156 2020/1/19 『男はつらいよ 柴又慕情』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c726586ed5eb0b0b9ffe59422b33a68e
Film157 2020/2/29 『エイプリルフールズ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1880e602a58c4c4225eca85fdb491bfa
Film158 2020/4/10 『ザ・ファーム 法律事務所』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/94adf6a7271acb02df8fe1660617e8b1
Film159 2020/4/15 『恋するシェフの最強レシピ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/396bd7466fe7f67ced4a23467170e1d3
Film160 2020/4/18 『天使と悪魔』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1d11daeec47ee117a8bef268d60db1c1
Film161 2020/4/21 『紙屋悦子の青春』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ce9e8b059ef83a382129d2619ac85adf
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます