隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

テレビ Vol.429 『朝ドラ 「マー姉ちゃん」』

2021年10月11日 | テレビ番組

隊長が観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第429回は、『朝ドラ 「マー姉ちゃん」』をお送りします。

 

 

昭和54年(1979)4月~9月に放送されていた、NHK「連続テレビ小説」(通称:朝ドラ)第23作の『マー姉ちゃん』が、9月27日(月)から、NHK BSプレミアムとBS4Kで、毎週月曜日~土曜日の朝7時15分~7時30分に、再放送されています。(放送回数:全156回)


「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで23作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい

 

タイトルの「マー姉ちゃん」とは、本ドラマの主人公・磯野マリ子の愛称から。本作は、1992年に72歳で亡くなられた、漫画家・長谷川町子さん原作 「サザエさんうちあけ話」 をもとに、戦前から戦後までを、たゆまず、力まずに生きた女ばかりの一家の生活史を、長女・磯野マリ子を主人公に描いたドラマ。 庶民の生きかたのほんとうの明るさ、強さを、笑いと涙のうちに描いた朝ドラです。


長谷川町子さんの作品は、 『よりぬき サザエさん No.6』  を、取り上げています。


脚本:小山内美江子(おさない みえこ)。

 

小山内美江子さん脚本の他のドラマは、1981年度後期朝ドラ 『本日も晴天なり』   を、取り上げています。

 

音楽:大野雄二。

 

ナレーションは、NHKアナウンサーの飯窪長彦。


主人公のマー姉ちゃんを演じるのは、熊谷真実。


共演者:田中裕子、早川里美、藤田弓子、二木てるみ、三國一朗、田中健、前田吟、益田喜頓、鈴木光枝、愛川欽也、高松英郎、大門正明、ほか。

 

 

あらすじ:物語の始まりは、昭和9年(1934)の福岡県福岡市。女学生の磯野マリ子は、一年前に父を病気で亡くし、母のはる(藤田弓子)、妹のマチ子(田中裕子)、ヨウ子の四人暮らしです。絵画が得意なマリ子は地元の展覧会に応募しましたが、裸婦を描いたため騒動に。校長先生(高松英郎)などの熱意で入選しましたが、展示の際に “ハチマキ” で下腹部を隠すことに。


この入選をきっかけに、はるは、娘たちを東京で教育を受けさせようと決意し、一家四人で上京します。ある日、マチ子が田河水泡(愛川欽也)の漫画『のらくろ』を読んでいる際、「田河水泡先生の弟子になりたい」とつぶやき、マリ子と共に田河のもとを訪ね、マチ子は田河の門下として漫画家デビューを果たします。


終戦後マチ子は、疎開先の福岡で、後に国民的名作となる『サザエさん』の連載を開始するのでした。。。

 

 

10月11日(月)放送の第14話迄の感想:今週の放送までは、上京前の福岡編ですが、まさに、昭和の典型的な「家族ドラマ」の演出ですね。涙あり、笑いありの人情物喜劇です。姉妹喧嘩のシーンなど、ドリフターズなどのコントを見ているようで、懐かしいです。


これまでの放送は、戦前の福岡市が舞台ですが、裸婦画騒動の時に味方をしてくれた校長先生など、当時でも進歩的な考えの人がいたのですね。


“朝ドラ” のヒロイン役は、2015年度前期『まれ』の土屋太鳳(たお)から、波瑠、高畑充希、芳根京子、有村架純、葵わかな、永野芽郁、安藤さくら、広瀬すず、戸田恵梨香、二階堂ふみ、杉咲花、そして現在放送中『おかえりモネ』の清原果耶(かや)と、連続12作実績のある女優さんが起用されています。


しかし、かって “朝ドラ” は “新人女優の「登竜門(とうりゅうもん)」” と呼ばれていました。当初は演技がぎこちなかった無名の女優さんが、ドラマの中のヒロインの成長とともに、女優として成長していく姿を、急流をさかのぼることのできる鯉(こい)は竜になるという中国の故事「登竜門」になぞらえていました。


『マー姉ちゃん』放送前年の1978年に、つかこうへい構成・演出のロックオペラ『サロメ』のオーディションに合格して芸能界入りし、数本のドラマ・映画出演経験しかないたばかりの熊谷真実さんが“朝ドラ”のヒロインに抜擢されたので、まさに本作品が「登竜門」になりましたね。


熊谷真実さんは、妹のマチ子役の田中裕子さんより年下だったそうです。 

 

( 左:熊谷真実、右:田中裕子)


田中裕子さんは、本ドラマの四年後に『おしん』のヒロインの一人として、朝ドラに帰ってきています。


尚、田中裕子さん出演作品の記事一覧は、こちらをご参照下さい


来週の放送からは、いよいよ東京編がスタートします。さらに面白さがパワーアップすることでしょう。

 

最後になりますが、初回放送から42年、出演していた多くの方が、鬼籍に入られています;


益田喜頓、三國一朗、愛川欽也、高松英郎、鈴木光枝、小泉博、岩本多代、河原崎長一郎、フランキー堺、など (敬称略)。


亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。

 

尚、『マー姉ちゃん』次回、第14話は、明日・10月12日(火)午前7時15分から放送予定です。

 

 

2022/4/20 追記:本ドラマを観て、長谷川町子さんのことをもっと知りたくなり、『長谷川町子美術館』   を、訪れてしまいました。

 


==「テレビ番組」 バックナンバー ==
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Vol.1~415 省略。

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