隊長が、観賞した「テレビ 番組」を紹介するシリーズの第293回は、『朝ドラ 「エール」 』をお送りします。
『エール』は、3月30日 (月) から始まったNHKの2020年度前期「連続テレビ小説」 (通称:朝ドラ)です。
“朝ドラ” 第102作の主人公である古山裕一のモデルは、作曲家の故・古関裕而(こせき ゆうじ)氏です。「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」、「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」、「闘魂こめて(巨人軍の歌)」といったスポーツシーンを彩る応援歌の数々や、戦後の人々を夢中にさせたラジオドラマ「君の名は」、「鐘の鳴る丘」の主題歌、「長崎の鐘」、「イヨマンテの夜」など数多くのヒット歌謡曲を生んだ、昭和の音楽史を代表する存在です。
「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで17作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
主人公の古山裕一役は、窪田正孝(くぼた まさたか)。
男優が、“朝ドラ” の主役を務めるのは、第91作 『マッサン』 の、玉山鉄二以来です。
窪田正孝さんの出演作品は、2014年度前期 朝ドラ 『花子とアン』 と、
2015年公開の映画 『エイプリルフールズ』 を、取り上げています。
ヒロインの関内音役は、二階堂ふみ。
二階堂ふみさん、大河ドラマ 『西郷どん』 での愛加那役が強烈に印象に残っています。
ブログで何回か触れましたが、以前は、“朝ドラ” のヒロインは、新人女優の「登龍門」と言われていましたが、最近は知名度のある女優さんが起用されることが多いですね。
二階堂ふみさんも、若手ながら実績のある女優さんです。
共演者:唐沢寿明(父・古山三郎役)、菊地桃子(母・古山まさ役)、風間杜夫(伯父・権藤茂兵衛役)、森山直太朗(小学校時代の担任・藤堂役)、山崎育三郎(小学校時代の同級生・佐藤久志役)、薬師丸ひろ子 (音の母・光子役)、森七菜 (音の妹・梅役)、ほか。
唐沢寿明さんと窪田正孝さんが、父と息子の役を演じるのが楽しみです。この二人、2016年10月期の連ドラ 『ラストコップ』で、息の合ったバディぶりを見せてくれていました。
原作は、林宏司。
脚本は、清水友佳子、嶋田うれ葉、吉田照幸、による共同執筆です。
林宏司さんの作品は、2020年1月期連ドラ 『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』 を、紹介しています。
あらすじ:日本が生糸輸出量世界一となった明治42年 (1909) 、急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服屋に、のちに多くの名曲を生み出すことになる作曲家・古山裕一が誕生します。
老舗の跡取りとして育てられた裕一ですが、少々ぼんやりしていて、周りには取り柄がない子どもだと思われていました。しかし藤堂先生(森山直太朗)の影響で、音楽 に出会いその喜びに目覚めると、独学で作曲の才能を開花させていきます。
青年になった裕一は、一度は音楽の道をあきらめようとしますが、ある日家族に内緒で海外の作曲コンクールに応募してなんと上位入賞を果たします。
それをきっかけに、裕一は歌手を目指している関内音と知り合います。福島と豊橋―遠く離れた地に住みながらも、音楽に導かれるように出会った二人は結婚します。
そして不遇の時代を乗り越え、二人三脚で数々のヒット曲を生み出していくのです。
感想:今日放送の第16話から、関内音役の二階堂ふみさんが本格的に登場し、物語が大きく動き出しそうです。
窪田正孝さん、裕一の繊細な雰囲気を、画面から醸し出しています。
第1話のオープニングに、原始時代の衣装を着た、窪田正孝さんと二階堂ふみさんが画面に出て来たのには、驚きました。長い “朝ドラ” の中でも、原始時代が登場したのは、初めてです。これは、林宏司さんのアイデアだそうです。
第1週と第2週は、“朝ドラ” のお約束、主演・ヒロインの少年・少女時代を子役が演じます。最近の子役たち、演技がしっかりしていますね。
第3週では、青年になった裕一が養子に出され、銀行勤めを始めます。同僚・菊地昌子役の堀内啓子が存在感を見せてくれました。堀内敬子さん、ドラマ『44歳のチアリーダー!!』 でも、光っていました。
“GReeeeN” の主題歌「星影のエール」も、このドラマにピッタリです。
ここまで書いて気が付きました。このドラマが企画されたのは、東日本大震災から10年の節目を目前に、「福島を応援したい」との思いからとのこと。実際、ドラマの前半の舞台に登場するのは、福島県福島市と川俣町です。
福島への『エール(応援)』だったのでが、今では、新型コロナウィルスと戦う全国の人々への『エール』になっています。
新型コロナウィルスに感染して亡くなった 志村けんさん が、山田耕筰がモデルの小山田耕三役で出演が予定されています。
本ドラマの今後の展開が楽しみです。
尚、今週・第4週のタイトルは、「君はるか」。裕一が、国際作曲コンクールに挑戦する一方、、音との関係も絡みあっていきます。
2020/7/4 追記:朝ドラ 『エール』、コロナ禍によって制作が中断したため、6月26日(金)放送の第65回を最後に、一時休止となりました。
そのため、6月29日(月)からの放送休止期間中は、『エール』を第1回から再放送しています。
そこで、休止前の第13週までの感想を述べてみたいとおもいます。
放送開始直後は、本ドラマに期待していましたが、主演・ヒロインの少年・少女時代が終わり、古山裕一役の窪田正孝さんと、関内音役の二階堂ふみさんが登場する様になってから、脚本・演出が “笑い” を狙いすぎていることが鼻に付くようになりました。
言い過ぎかも知れませんが、吉本新喜劇のような演出をしている様な気がします。特に二階堂ふみさんに、オーバーと思えるような演技を強要しているかのようにさえ見えてしまいます。
これは、当初脚本を担当していた林宏司さんが降板して、共同執筆になったことが原因ではないでしょうか。
さらに、通常は、本放送が全て終了してから放送される「スピンアウト物語」が、早くも6月15日から放送の第12週に挟み込んできたのも、不評でしたね。この一週分を本編の撮影に充てていれば、放送休止期間も短くて済んだでしょう。
再放送は、出演者が、ドラマの役で担当する解説放送(副音声)が目玉の様ですが、これもイマイチですね。今週放送された第1~6回は、佐藤久志役の山崎育三郎さんの解説放送だったのですが、既に収録されていた津田健次郎さんのナレーションの合間に、崎育三郎さんの語りが流れ、お互いの良さを消し合ってしまいました。解説放送を入れるなら、津田健次郎さんか、出演者かどちらかに全てを任す方が良かったと思います。
その解説放送、第7~12回は関内吟役の松井玲奈さんが担当します。
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Vol.282 2020/2/18 『ドラマ「あしたの家族」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d455877c7b6ad2d3e04497be4adbd6e4
Vol.283 2020/2/22 『ドラマ「最後のオンナ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/62f79850cf57fc3bc630fd22b64bc3f2
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