隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第570回は、『ドラマ 「うちの弁護士は手がかかる」』をお送りします。
民放各局の10月から始まった “秋の連続TVドラマ(連ドラ)”、今期も多くの作品が放送されています。その中で隊長が観始めたのは、四作品です。以前は、8本前後を観ていましたが、最近は事前の情報を元に、興味を惹くドラマだけに絞っています。
その “秋の連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、『いちばん好きな花』 でした。
今日ご紹介する『うちの弁護士は手がかかる』は、フジテレビ系列で、10月13日から放送開始されました。放送時間は、毎週金曜日の 21:00 ~ 21:58。
本作は、服部隆、おかざきさとこ、西垣匡基、中園勇也、神田優、五人の共同脚本によるオリジナル作品。
主演:ムロツヨシ。
「隊長のブログ」では、ムロツヨシさんが主演する作品・番組を、これで13本を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい 。
共演者は、平手友梨奈、吉瀬美智子、菅野莉央、日向亘、村川絵梨、松尾諭、酒向芳、戸田恵子、江口のりこ、大倉孝二、ほか。
ナレーション:時任三郎。
主題歌は、 ザ・ローリング・ストーンズ の「アングリー」。
第1話のあらすじ:蔵前勉(ムロツヨシ)は、人気女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)を30年に渡ってサポートしてきた、超敏腕マネージャー。スケジュール管理や的確な仕事の精査はもちろん、プライベートでのトラブル処理まで完璧なマネジメント力を発揮し、梨乃を日本のトップ女優にまで押し上げていました。
天野杏(平手友梨奈)は、最年少で司法試験に合格した超エリート新人弁護士。香澄今日子(戸田恵子)が所長を務める『香澄法律事務所』に所属する杏は、法律の知識こそ誰にも負けないものの、人とのコミュニケーションが苦手な上、猪突猛進な性格が空回りしてしまい、弁護士として全く成果が出せないでいました。
夢だった梨乃の海外進出が現実になろうとしていたとき、蔵前に思わぬ出来事が降りかかりました。梨乃から突然、解雇を言い渡されたのです。「あなたの仕事は誰がやっても変わらない」。梨乃の言葉に絶望し、生きる意味すら見失ってしまった蔵前は、雨の中、ずぶ濡れになりながら駅までたどり着きます。
そこで蔵前は、電話で誰かと言い争っていた女性が書類を落としたことに気付く。その女性は杏でした。蔵前は、杏が弁護士バッジをつけていたことから当たりをつけ、香澄法律事務所まで書類を届けました。蔵前がマネージャーを解雇されたと知った今日子は、蔵前をパラリーガルとして雇い、杏とバディを組ませようと思いつき。。。。
第5話までの感想:三大連続ドラマ定番ジャンルと言われるのが「医療系」、「法廷・弁護士系」、「警察・探偵系」、モノです。本作品は、まさに「法廷・弁護士系」、この分野のドラマ・映画を「リーガル・エンターテインメント」と呼ぶそうです。
優秀なパラリーガル(法律事務職員)と言う職業が、ドラマに登場し、注目を浴びるようになったのは、2016年4月期の 『99.9 -刑事専門弁護士-』 あたりからだと、思います。
当時、ドラマでのパラリーガルは、脇役の位置付けでしたが、2022年7月期連の 『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』 では、弁護士とバディの関係となるW主役になりました。
『うちの弁護士は手がかかる』では、ムロツヨシさん演じる、パラリーガルが主役です。
そのムロツヨシさん。本ドラマでは、存在感が半端ではありません。蔵前勉役に全力投球している様子が、画面から伝わっています。その反動でしょうか、既に復帰していますが、撮影中に腹膜炎で入院していたそうです。
隊長の持論は、「連続ドラマは、原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本作品は共同脚本と言うところが微妙です。
番組ホームページでは、五人の脚本家がどの様に、関わっているのか開示されていません。一話を、複数の脚本家で作り上げているのか、第1話は○○さん、第2話は、■■さんという具合の分担制なのか。
気になるのは、「香澄法律事務所」で、毎話繰り広げられる弁護士とパラリーガルたちの、スラップスティック・コメディです。これが、共同脚本がもたらした弊害でなければ良いのですが。
また、現在のコンプライアンス的には、どうかと思う脚本・演出があるのが、気にかかります。例えば、第4話で、香澄所長が「裁判員裁判では、見栄えの良い人が有利」との理由で、松尾諭さん演じる山崎弁護士が手掛けている案件に、天野杏弁護士(平手友梨奈)と協力して裁判に臨むように指示するシーンなどです。
オープニングに、ザ・ローリング・ストーンズ の「アングリー」の曲に合わせて、ムロツヨシさん、平手友梨奈さんはじめ香澄法律事務所のメンバーが踊りまくる演出は、ドラマの期待感を高める効果がありますね。
尚、『うちの弁護士は手がかかる』次回・第6話は、11月10日(金)よる9時からの、放送予定です。
==「テレビ番組」 バックナンバー 一覧 ==
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Vol.556 2023/7/24 『ドラマ「真夏のシンデレラ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/021e27499c17871172220e96008b9c18
Vol.557 2023/7/29 『ドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6230d9a9c2b24f7b9b393ba9c5ef4bc0
Vol.558 2023/8/3 『ドラマ「こっち向いてよ向井くん」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/05a12634a3579c7f4b67cffc95b8c71a
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Vol.564 2023/9/25 『2023年夏の連ドラ総括』
Vol.565 2023/9/29 『中国ドラマ「暴風眼暴風眼-特命捜査官-」』
Vol.566 2023/10/4 『世界ふしぎ発見「2023年7月~8月放送ピックアップ」』
Vol.567 2023/10/26 『朝ドラ「さくら」』
Vol.568 2023/11/3 『こころ旅「2023年秋の旅」快走中』
Vol.569 2023/11/7 『ドラマ「いちばん好きな花」』
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