ＮＨＫドキュメンタリー 特攻 ゆがめられた戦果 を見て

今朝11時30分ころ、NHKで「特攻ゆがめられた戦果」と言う番組が放送されていました。先月訪問した鹿児島の知覧の特攻平和会館も紹介されていました。映画「永遠のゼロ」でも主人公の宮部さんが特攻機の援護と、戦果確認の任務を受けて悩んでいた場面がありましたが、実際に戦友や部下の突入を見届けて帰還して、現在も生存されている方々のインタビューもありました。思い出すだけでもお辛いと思います。敵の攻撃を排除しながら、小さくなっていく特攻機を追うのは至難の業だったでしょうし、敵が沈んだか、敵艦の種類が戦艦なのか巡洋艦なのかの判断もかなり難しいと思います。戦後、アメリカ海軍の損害報告と照らし合わせて始めて、実態がわかることになったのだと思います。アメリカの損害報告も海軍の戦闘艦艇の報告で、輸送船などの損害は詳しくないようですので、特攻機がどれだけの戦果があったのかは詳細はいまだに不明と言うことになってしまいます。ただ通信員の方がアメリカの通信を傍受して上官に報告し、その報告の戦果が上官によって割り増しされていたとありました。国民の戦意高揚に利用されたとの結論でした。たしかに利用することもしたでしょうが、ひとつの命を投げ出して突入して行った隊員に対し、途中で撃ち落されたとは報告できなかったのも人情かもしれません。あの隊員は華々しく戦艦を轟沈して散っていったのだとウソの報告をしてでも・・・。