概要:議案「高砂市総合政策を策定する条例を制定する」にあたり、絵に描いた餅にならない為に、この本会議で拘るべきところにチェックを加えたい。
解説)3月2日(月)、通常通り出社後は早々に議会へ。昨日より、いよいよ3月定例議会の本会議(質疑)が始まりました。10時~18時までビッシリです。
昨日は、報告議案(議決をする事項ではないが重要な案件)として、既に解散されている土地開発公社の清算に向けた動きが報告され、その後工業用水事故の損害賠償(カネカへ送水する工業用水の配管に市が実施する工事・調査で配管を損傷させ工業用水を送ることが出来なくなった為に与えた損害)の件の後、「高砂市総合政策を定めること」についての条例が扱われました。
この「高砂市総合政策に関する条例」、私はいよいよこういう所へ来たか!という思いでこの議案を見ています。
議員になって2年ほどした頃(今から2年ほど前)、公共施設の老朽化問題が今後の自治体に与える影響は多大であることを認識し注目し始めた頃、中央自動車道笹子トンネルで天井板崩落により死亡者多数を出す大惨事があり、社会も老朽化問題を取り上げ始め、その対策のあり方の勉強に神奈川県秦野市への視察に北野誠一郎議員と共に出向きました。
その後は、一般質問でも取り扱い、あらゆる自治体で老朽化対策は膨大な予算を要するとして、持続可能な自治体運営の為には、いくつかの公共施設は取り壊し、学校の空き教室に公的施設(公民館やコミニティーセンター等)を入れ、公共施設に使う維持管理予算を削減し、持続可能な仕組みを作っていくべきだと訴えました。
今回、高砂市がこの条例を制定するにあたった背景には、国が「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、今年10月までに地方版総合戦略の作成を義務づけしていることがあります。(言われたからやるの?とは言いません)
昨日の本会議で私は登幸人市長に「この条例を提案するにあたっての、市長の時代認識、高砂市の置かれている状況、この条例の必要性をどう捉えているか?」を質問し、市長もその必要性を答弁されました。
この総合戦略の中には、別途定める「公共施設老朽化対策の条例」や「行政経営プラン」の作成等が複合的に機能することの必要性が謳われ、それを評価することが必須とされています。
いよいよスタート、といった感じですが、”これが絵に描いた餅”にならない様に、仕組み構築の段階である今回の本会議にて、拘るところ(財政の見通し、人口ビジョンを市民にどう説明するのか?(下の*の通り))をチェックしていきたいと思っています。
*財政の見通しは、厳しいと捉えるのか、そうではないと捉えるのか?市民にどう説明するか?
*人口ビジョンの希望は増やすや維持するであることは間違いないと思うが、現実は「減る」というトレンドは否めない。その中でまちづくりの前提をどう置くか?これがポイント。