全長 32cm
日本語の「じょろ」は何だか不思議な名前だ。
「如露」と書いてみても何となく当て字っぽい。
「じょうろ-如雨露」とも言う。
文字を見ていると美しくイメージは広がるがやはり当て字っぽい。
外来語ではないのか?と思ってポルトガル語の辞書を引いてみた。
「じょろ」は[Regador]と書いてある。
でも[Jorro]を引いてみると「噴出、ほとばしり」と出てくる。
[Jorro de água]で「水の噴出」とある。
これは間違いなくポルトガル語からの外来語だろう。
ちなみに[Jarro]なら「水差し」となる。
このブリキのじょろはモイタの露天市で買った。
大きさも様々あるが、手作りだから一つずつ微妙に違う。
手作りのブリキ製品にもいろんなな物がある。
バケツや塵取り、漏斗(じょうご)、ねずみ獲り器の他栗焼き専用の鍋、オリーヴ掬い、火鉢などポルトガル独特の物もある。
その中でも「じょろ」は複雑でブリキ職人の腕の見せ所ではないのだろうか?
それに何となくだがプラスティックの物よりポルトガルらしいとも思った。
使ってみるとこれが案外、噴出口から出る水は柔らかくて優しい。
MUZ
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