キク科、Asteraceae、アザミ属、ヨーロッパ原産、多年草、
学名:Cirsium arvense、
和名:セイヨウトゲアザミ(西洋棘薊)、
英名:Creeping Thistle、Canada Thistle、Canadian Thistle、Lettuce from Hell Thistle、California Thistle、 Corn Thistle、Cursed Thistle、Field Thistle、Green Thistle、Hard Thistle、Perennial Thistle、Prickly Thistle、Small-flowered Thistle、Way Thistle、
葡名:Cardo^das-vinhas、Cardo-hemorroidal、Cardo-rasteiro、
2016年11月22日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
キルシウム・アルヴェンセ Cirsium arvense の花。表示名は学名の音読み。草原や道ばた、湿ったところなどに生え、高さは 50~120 センチになる。
地下茎を伸ばして広がり、茎はよく分枝する。茎葉は楕円形で、羽状に浅裂から中裂し、裂片の先には 3 ミリほどの鋭い棘がある。
雌雄異株で、6 月から 10 月ごろ、茎頂や枝先に散房花序をだし、淡紅紫色の頭花を咲かせる。葉はヒレアザミに似ているが、茎に翼はない。
アジアや北アメリカに広く帰化している。日本では 1970 年代に関東地方と北海道で帰化が確認されている。英名の多いのに驚く。イギリスではそれだけ各地で繁殖しているということだろう。でもポルトガルでは今回初めて確認した。キルシウム・アルヴェンセ Cirsium arvense でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、外来種のアザミであることから。属名は、ギリシャ古名 cirsion から来た名で、ギリシャの医師ディオコリデスが、静脈(cirsos)を広げるのに用いたヒレアザミ属(carduus)の薬草の名で、アザミに似ていることから転用されたと言われている。種小名は「牧場内の、耕作地内の」の意。
セイヨウトゲアザミはキク科の多年草である。本種は、ヨーロッパ原産の野草であるが、世界各地の市街地や路傍、牧場等で帰化状態にあり、その繁殖力の旺盛さから問題視されている。草丈は 30~150㎝ 程度となる。ほぼ全草無毛である。雌雄異株。茎の稜や葉上には刺がある。茎は、上部で分枝をする。葉は明緑色で、表面には光沢がある。葉姿には個体差がある。6~10 月頃、茎上部並びに枝先に散房花序を出し、淡桃紫色の頭花を上向きにつける。本種は、ヨーロッパ原産であるが、現在では、世界各地の温帯~寒帯地域で帰化状態にある。我が国も例外では無く、昭和 40 年代後半頃より各地で帰化状態にあることが確認されている。(GKZ植物事典より)