The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ジュンクス・エフゥスス Juncus effusus

2021-10-26 10:06:35 | ポルトガルの野の花

イグサ科、Juncaceae、イグサ属、ユーラシア大陸・南北両アメリカ大陸・アフリカ大陸に分布、

学名:Juncus effusus、

和名:イグサ(藺草)、別名:トウシンソウ(燈芯草)、

英名:Soft Rush、Common Rush、Corkscrew Rush、Lamp Rush、

葡名:Junco-solto、

2016年7月17日、9月25日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ジュンクス・エフゥスス Juncus effusus の花。湿地や浅い水中に生える植物で、泥に根を下ろす。

 

花は花茎の途中から横に出ているように見える。これは花が出る部分までが花茎で、そこから先は花序の下から出る苞にあたる。この植物の場合、苞が花茎の延長であるかのように太さも伸びる方向も連続しているので、花序が横を向いているのである。

 

花序は短い柄をもった花が多数つく。花は緑色でごく目立たない。ただし、よく似た姿のカヤツリグサ科やイネ科のものとは異なり、通常の花である。よく見れば、目立たないなりに6枚の花被がある。花被は三角形で先がとがり、開いている時は星形に見える。花被は果実が成熟しても落ちないで、その基部を包む鞘のような姿になる。果実には細かい種子が多数入っている。

 

畳表やゴザはイグサの茎で作られる。イグサの茎は帽子や枕の素材としても利用される。そのために使われるのは栽培用の品種でコヒゲ(小髭: cv.Utilis)と呼ばれる。野生種より花序が小さいのが特徴である。水田で栽培される。

 

 

ちまきを笹でくるむ際に、結わえる紐としても用いられる。別名のトウシンソウというのは「燈芯草」の意味で、かつて油で明りを採っていたころにこの花茎の髄を燈芯として使ったことに由来する。今日でも和蝋捉の芯の素材として用いられている。種としては北半球の温帯に広く分布する。基本変種はヨーロッパから北アメリカに分布し、日本のものよりやや大柄で果実の形が少し異なるなどの違いがある。(Wikipediaより)標高 1800 メートル付近で確認した、ジュンクス・エフゥスス Juncus effusus でした。

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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ラテン古名で「結ぶ・縛る」の意で、この草で物を結んだため。種小名は、「疎らに広がりを見せる」の意。

ジュンクス・エフサスはイグサ科の多年草である。本種は世界各地の低湿地に自生の見られる野草である。草丈は 1,5m 程度となる。地中にある地下茎から茎が直立する。茎は円柱形で濃緑色。5~6月に茎の中程に掲載した写真に見られるような花穂を横向きにつける。本種は、オーストラリア大陸並びにマダガスカル島では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

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