マメ科、Fabaceae、シャクトリムシ(スコルピウルス)属、地中海沿岸地域原産、
学名:Scorpiurus sulcatus、
和名:シャクトリムシマメ(尺取虫豆)、
英名:Caterpillar-plant、Prickly Scorpion’s-tail、Prikckly Caterpillar、Single Flowered Scorpiurus、Caterpillar Prickly Scorpions Tails、
葡名:Cabreira、Cornilhão、Cornilhão-fino、Cornilhão-liso、Cornilhão-pequeno、
2010年4月22日、2014年5月30日、7月27日、2015年4月29日、5月5日、2018年5月1 日、3日、12日、23日、28日、6月3日、6日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
スコルピウルス・スルカトゥス Scorpiurus sulcatus の花。表示名は学名の音読み。スコルピウルス・ヴェルミクラツス Scorpiurus Vermiculatus に殆ど同じだが、花に覆輪がない。
花の直径は 1 センチほど。草丈は 10 センチほど。葉はヘラ型で、株元からロゼット状に広がる。
果実はウズムシマメ(スコルピウルス・ヴェルミクラツス Scorpiurus vermiculatus)同様、ウズを巻く。表面には棘があり、その姿は花からは程遠い。
英名では「サソリのしっぽ」という名前が付いているほどで、不気味である。スコルピウルス・スルカトゥス Scorpiurus sulcatus でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、本種の果実の形状から。(学名の直訳から)属名はギリシャ語の scorpios(=サソリ)と oura(=尾)の合成語で果実の形状を示している。種小名は「ざらざらの」の意。
シャクトリムシマメはマメ科の1年草である。茎は地を這い、群落を構成し、草丈は 10㎝ 程度となる。茎や葉には白色の軟細毛が密生する。葉は、篦型で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では葉柄状に狭まり茎に互生する。葉はロゼット状に地に広がりを見せる。4~5 月頃、葉腋から花柄を伸ばし、径 1㎝ 程度でマメ科特有の蝶形花を付ける。花色は黄色で喉部に赤色の条線模様が入る。本種は、花も果実もウズムシマメ(Scorpiurus vermiculatus)によく類似しているが、ウズムシマメの場合、花弁の黄色い地色の周辺部に濃色の覆輪模様が入るので区別出来る。更に花径もウズムシマメに比して本種は幾分小ぶりとなる。花後には青虫が渦を巻いたような形状の果実を付ける。果実の表面は有毛。本種は、明治期に我が国に渡来している。(GKZ植物事典より)