医大生・たきいです。

医大生的独言。

お疲れ様です論

2016-05-05 23:59:59 | 医大生的生活

久々に気合をいれたブログを書こうと書き始めたところ、これは深夜戦待ったなしという様相になってきたので諦めて後日のネタに回します。明日の朝は9時集合が命じられているので、休みボケしている身体には少々辛い朝になりそうです。医大生・たきいです。





病院の中におけるとりあえずの挨拶って「お疲れ様です」が一番よく使われていそうだ。朝でも夜でも。一般社会では朝からお疲れ様とは何事か、とか非難を喰らいそうだが、病院には夜通し働いていらして朝を迎えた時にはマジで疲れている方というのも少なくない。なんとも過酷な労働環境である。

医学部でも学生同士の挨拶で「お疲れ様です」というのは使われがちである。恐らく病院の文化が医学生にも伝わったものなのではないかと仮説を立てたい。うちの大学だけにこの変な挨拶の風習が蔓延っているという説もあるらしいけど、いやいやそれは誤りであって、全国の医学生に共通であるとまでは言い切れないが、少なくともわたくしの知り合いの多い東日本の医学部生は「お疲れ様です」を乱用しがちであると見て取れる。医学部生活をしていると確かに眠れない夜を過ごさざるを得ないことが誰しも経験があるだろうし、とりあえず時間を問わず「お疲れ様です」と言っておくのが無難という気持ちは分からなくもない。

とはいえ。医学部に限らず最近の大学生はとにかく「お疲れ様です」と口にしたがるという。世の大学生のほとんどは疲れていないだろうにこれから社会に出たらどうなってしまうことか。こうした言葉の不適切さに違和感を覚える人は少なくないだろう。

「お疲れ様です」という言葉には、ダラダラしつつも遅くまで仕事をするのが美徳とするような日本の悪い風習が反映されているような気がしてならない。遅くまで残るのが暗黙の了解となっているような環境では確かに「お疲れ様です」と言わざるを得ないであろう。「お疲れ様です」議論はしばしば、その言葉の不適切さだけが論じられているが、問題はもっと根深いところにあるかもしれない。

「おはようございます」って口を結構動かさないといけないので私自身もこの言葉を朝から元気よく言うのは実はあまり得意ではない。そのため同級生や後輩には「うーっす」って言ってしまいがちだからまだ「お疲れ様です」という方がマシかもしれない。もう少し日本語を大事にしていくためにも、朝のご挨拶くらいは誰に対しても元気よく「おはようございます」と言える人間になりたいものだ。「誰に対しても」というのが意外に難しいんだけど。





(昼間から酒を飲みがちな連休を過ごしている人(笑))