医大生・たきいです。

医大生的独言。

いつかはTAKIIスコア

2016-05-28 23:59:59 | 医大生的生活



朝帰りついでに、いずれは官僚にでもなるのであろう地元の後輩と飲んできました。彼はおつまみ好きながらも飲めない人ので正確には飲んだのはわたくしだけでしたが。身内の「症例トーク」にも面白さがありますが、法学部の世界の「判例トーク」も面白いものでした。

医者がやる手術って、実はすべてが傷害罪(!)ながらそれは医行為だから違法性が阻却されているという解釈で合法なのだとか。ネガティブフィードバックで増える、並みの回りくどさですが知らなかったなぁ。法律関係の話は国試で聞かれそうな簡単なことくらいしか知らないけど少しは勉強しとかないとあかんのかなと、生ハムとワインを頂きながら思ったのでした。医大生・たきいです。






○○スコアという評価方法は山ほどあって、例えば実習の関係で個人的に最近馴染みがあるのはApgarスコア。新生児の評価に用いるもので、10点満点。Apgarを開発したのはApgarさんと知ってビックリするのは医学生が誰しも通る道ですが、そんなことを学ぶと自分の名前をこの世に残してみたい欲は一度は抱いたことがあるでしょう。Takiiスコアなんていいじゃない。妄想は膨らみます。

英語圏の人々にとって、“Takii”を「たきい」と発音するのはかなり難しいのだそうで、「タッカァーィ」とか言われてしまうのが関の山。日本でさえそう多くはない「たきい」という苗字を世界標準に導くためには、“Takii score”でも作って一山当てるしかなさそうです。“i”が2文字あるのが気にかかりますが、否定を表す接頭辞として“i”は使われがちなので医学単語にも“i”から始まるのは少なくないという読み。ああ、そんな論文でも書けたら人生に一片の悔いも生じなさそうです。笑

政治的な絡みもあって病名から人の名前が消えていくことも少なくない昨今のこの業界。病態を示した病名も悪くはないけれど、人の名前も味わいがあっていいものではないのかと。とどのつまりは「その病名はもう古いから」と指摘される度に辟易となる医学生の嘆きでありました。






(金曜夜から遊んだ効果で土日を長く感じている人(笑))