朝…
いつもの時間になっても
裏口に初孫くんの着替バッグが置かれず…
どうしたのかと心配しながら
ジョグの準備をしようとしてると
裏口から駆け込んできた初孫くん
ねぇお願いだから今日は送って!
と半ベソの表情で…
どうしたんだよ?
パパいるんだろ?
だってパパ寝坊したから
今日は送ってる時間ないって…
そんなことぐらいで泣くんじゃねえ!
みっともねぇぞ!
大したことでもないのに泣きそうになる
初孫くんのチキンハートなところ
おそらくジジイ譲りに違いないと…
チャラ息子はカミさん似で強気の性格
お嫁さんも決して小心者じゃないはず…
チキンハートで泣き虫なのは
どう考えてもジジイの血だと…
僕のちっちゃい頃によく似てる…
以前から
内弁慶のくせにやたら外ヅラが良いのが
老いぼれジジイにソックリだと思ってたが…
そんな初孫くん
無事に普通のオトナになれるだろうか?
いつかどこかで躓きはしないだろうか?
まぁ
このポンコツジジイがアラ古希まで
何度も躓いたりアヤマチを犯しつつも
それなりに生きて来れたんだから
初孫くんも何とか生きていけるか?
そう願いたい…
朝っぱらからドタバタとしながらも
初孫くんを送り届けてきたけど
外は尋常じゃないほどの寒さ
お天気もミゾレまがいだし
ワイパーを動かしながら
半ば走る気持ちも萎えかけていたけど…
でもこれくらいで休足日にしちゃうと
絶対に後悔するだろうという思いが…
いつ走れなくなるかわからないんだよ
走れるときに走ると自分で決めたろ!と…
自宅に帰ってきてから
そう自分に言い聞かせつつ
思い直してジョグの準備を…
今日はこの子をお供にして…
走ってる途中で大雨になるのは仕方ないから
全然大丈夫なんだけど
スタート時に降ってるというのは
結構思い切らないとなぁ
意を決するように
ミゾレ混じりの中をスタートしたけれど…
2〜3日前のアラレの日とは質が違うというか
今日は身体の芯の底まで凍りつくような寒さ
マジにガチガチになっちまうほど…
腕も脚も身体全体が縮こまって
老いた脳みその指令どおりに動いてくれない
典型的な老化による弊害?って感じで…
1キロ手前でたまに見かける
お尻フリフリで歩く背の高い彼女の後ろ姿
顔は見たことないけど…
果たして何歳くらいなんだろう?
若いようにもオバちゃんのようにも…
まぁどうでもいいか?そんなこと…
こんな寒さの中じゃ…
彼女を追い越しながら
昨日のように後方にソールを見せないよう
同じ走り方を試みてみるものの
今日はなぜだかうまく身体が動かず…
やっぱり
尋常じゃない寒さのせいだろうか?
そう首を傾げながらも
そのまま意識して走り続けた
4キロ過ぎの公衆トイレに寄ったけれど
手がかじかんでうまくロンタイや
インナーパンツが下げられず四苦八苦
手の指が全く意志どおりに動かなくて…
幸いにも念のために寄ってるトイレだから
何事もなく無事だったけど…
もし尿意が迫ってるときならそれこそ大変
完全に漏らしてるに違いない
そう思いながら終いには手袋を脱いで
やっとのことで我がムスコを取り出し
無事ミッション終了?
大事にならなくてよかったと
胸を撫で下ろした
いろんな意味でヤバ過ぎた
今日の酷寒の10キロジョグ
ついに白い冬の使者も登場したからなぁ
そろそろ走れなくなっちまうかも…
走ってるときは
おそらく1℃前後だったのだろう
寒かったはずだ
走り終えてからアプリを止めたり
シューズを脱いだりするのも大仕事で…
手がかじかんじゃうと
全く思いどおりにならない不便さ
あらためて認識
こうやっていろんなことが
なかなか思いどおりに行かない暮らし
そのうちやってくるんだろうなぁと
ボンヤリと見えてきたような…
それがまだまだ先のことなのか
それとももう目前に迫ってるのか
アレコレ思いを馳せつつ
熱いシャワーを全身に浴び続けた
いずれにしても避けられない道
いつかは必ず…
毎日酷寒の中を走り出すときと同じように
覚悟だけはしておかなくちゃ…
今からでも…
覚悟だけは…